「ニキビがあると乳液を使うと悪化しそう」
「脂性肌だから、乳液はいらないのでは?」
このように考えている方もいるのではないでしょうか。
ニキビ肌でも、肌の状態に応じた適切な保湿は大切です。ただし、乳液なら何でもよいわけではありません。保湿成分やニキビ肌への配慮、使用感などを確認しながら、自分の肌に合ったものを選ぶことが重要です。
この記事では、ニキビ肌に乳液が必要な理由や選び方、思春期ニキビ・大人ニキビによる違い、正しい使い方、避けたいNGケアまでわかりやすく解説します。
ニキビ肌に合う乳液を探している方は、ぜひ参考にしてください。
ニキビ肌にも乳液は必要?
ニキビがあると、「乳液を使うとベタついて悪化しそう」と感じる方もいるでしょう。
しかし、ニキビ肌でも、肌の状態に応じた適切な保湿は大切です。乳液を一律に避けるのではなく、肌質やニキビの状態に合わせて自分に合った乳液を選びましょう。
肌の状態に応じた適切な保湿が大切
ニキビができやすい方のなかには、皮脂やテカリが気になり、乳液などの保湿剤を避けている方もいるかもしれません。しかし、皮脂が多くても、肌の水分が十分に保たれているとは限りません。
ニキビがある方の肌を調べた研究では、ニキビがない方と比べて、肌のうるおいを守る「セラミド」などの脂質が少ないことが報告されています。1)
このように、肌表面は皮脂でベタついていても、肌の水分保持機能が低下している場合があります。また、ニキビ治療薬によって乾燥やヒリつきが生じることもあります。
そのため、「ニキビがあるから保湿しない」と考えるのではなく、肌の状態に合わせて保湿することが大切です。
ただし、乳液はニキビそのものを治療するものではありません。肌のうるおいを保ち、健やかな状態を維持するためのスキンケアとして取り入れましょう。
乳液を使うとニキビが悪化する?
ニキビは、皮脂の分泌や毛穴の詰まりなどが関係して生じます。そのため、「油分を含む乳液を使うと、毛穴が詰まってニキビが悪化するのでは?」と心配する方もいるでしょう。
しかし、乳液を使うこと自体が、必ずニキビを悪化させるわけではありません。
実際に、ニキビ治療薬と保湿剤を併用した研究では、保湿剤をの使用によってニキビ治療の効果が妨げられず、治療による乾燥や皮むけが軽減されたことが報告されています。2)
大切なのは、乳液を使うかどうかだけで判断するのではなく、自分の肌に合った製品を適量使うことです。
日本皮膚科学会のガイドラインでも、ニキビ患者の基礎化粧品では低刺激性・ノンコメドジェニックなどに配慮した製品選びが推奨されています。3)「油分が入っている乳液=ニキビに悪い」と一律に考えず、肌の状態や使用感を確認しながら選びましょう。
ニキビ肌の乳液は選び方が重要
ニキビ肌の乳液は、「さっぱりしている」「高保湿だからよさそう」といった使用感だけで選ぶのではなく、自分の肌状態に合っているかを確認することが大切です。
たとえば、脂性肌でベタつきが気になる方や混合肌の方と、ニキビ治療による乾燥が気になる方では、適した乳液が異なる場合があります。
乳液を選ぶときは、主に次の5つのポイントを確認しましょう。
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保湿成分が配合されているか
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ニキビ・肌荒れに配慮した成分が入っているか
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ノンコメドジェニックテスト済みか
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ベタつきにくく、自分の肌質に合った使用感か
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刺激が気になる場合は、処方にも配慮されているか
次から、それぞれのポイントを詳しく解説します。
ニキビ肌におすすめの乳液を選ぶ5つのポイント
ニキビ肌に使う乳液は、ニキビへの配慮だけでなく保湿力や使用感なども確認して選ぶことが大切です。
ここでは、乳液を選ぶときに確認したい5つのポイントを紹介します。
保湿成分が配合されたもの
ニキビ肌の乳液を選ぶときは、セラミドやヒアルロン酸などの保湿成分が配合されているか確認しましょう。なかでもセラミドは、肌の表面にある角層で水分を保ち、バリア機能を支える重要な成分の一つです。
実際に、ニキビがある方の肌では、ニキビがない方と比べてセラミドなどの角層脂質が少なく、肌の水分が逃げやすい状態になっていることが報告されています。4)
さらに、ニキビ治療中にセラミド配合のスキンケアを取り入れた研究では、取り入れなかった場合と比べて肌から逃げる水分量が少なく、乾燥も抑えられていました。5)
このことからも、ニキビ肌では皮脂やベタつきだけに注目するのではなく、肌のうるおいを保つことも大切だと考えられます。
ニキビ・肌荒れを配慮した成分が入っているか
ニキビ肌の乳液を選ぶときは、保湿成分に加えて、アゼライン酸やナイアシンアミドなど、ニキビが気になる肌のケアに取り入れられている成分にも注目してみましょう。
ナイアシンアミドはビタミンB群の一種で、皮脂や肌荒れに関する研究6)が行われている成分です。また、アゼライン酸は、炎症のあるニキビや毛穴の詰まりに関する臨床研究7)があります。
ナイアシンアミドとアゼライン酸について、さらに詳しく知りたい方はこちら「肌悩みに万能なナイアシンアミドとは」「アゼライン酸について知ろう」の記事もご覧ください。
ノンコメドジェニックテスト済みか確認する
ニキビができやすい方は、乳液を選ぶときに「ノンコメドジェニックテスト済み」かどうかも確認してみましょう。
ノンコメドジェニックテストとは、製品を使用した際に、ニキビの初期段階である「コメド(毛穴の詰まり)」ができにくいことを確認するための試験です。
日本皮膚科学会のガイドラインでも、ニキビ肌に使用する基礎化粧品について、ニキビ肌への使用試験が行われた低刺激性・ノンコメドジェニックな製品を選ぶよう配慮することが推奨されています。8)
ただし、「ノンコメドジェニックテスト済み」は、すべての方にニキビができないことを保証するものではありません。 実際に使ったときのベタつきや刺激感なども確認しながら、自分の肌に合った乳液を選びましょう。
ベタつきにくく、肌質に合った使用感を選ぶ
乳液は、配合成分だけでなく自分の肌質に合った使用感かどうかも確認して選びましょう。
脂性肌で皮脂やベタつきが気になる方は、軽くなじみやすく、心地よく使い続けられるタイプが選択肢になります。
一方、乾燥肌の方や、ニキビ治療によってつっぱり・乾燥を感じている方は、使用感の軽さだけでなく保湿力も確認しましょう。
Tゾーンはベタつくのに頬は乾燥するなど、部位によって肌状態が異なる混合肌の場合は、部分ごとに使用量を調整する方法もあります。
「思春期だからさっぱりタイプ」「大人だから高保湿タイプ」と年齢だけで決めるのではなく、そのときの肌のベタつきや乾燥状態に合わせて選ぶことが大切です。
刺激が気になる人は処方も確認
ニキビ治療中は、治療薬の影響によって肌が乾燥したり、ヒリつきを感じたりすることがあります。また、香料やアルコールなどの成分に刺激を感じた経験がある方は、乳液を選ぶときに処方を確認しておくと安心です。
ただし、香料やアルコールが配合されているからといって、必ずニキビが悪化するわけではありません。刺激の感じ方には個人差があるため、これまでの肌トラブルや使用感を目安に選びましょう。
新しい乳液を使って赤み・かゆみ・ヒリつきなどが出た場合は、いったん使用を中止してください。
敏感肌の方は、一度に複数のスキンケア製品を変えるのではなく、ひとつずつ取り入れて肌の反応を確認することも大切です。
思春期ニキビ・大人ニキビでおすすめの乳液は違う?
思春期ニキビと大人ニキビでは、ホルモンの影響や皮脂の分泌量、肌の乾燥状態などに違いがみられることがあります。
そのため、年齢だけで乳液を選ぶのではなく、ニキビができる背景や、そのときの肌状態に合わせて使用感や保湿力を選ぶことが大切です。
思春期ニキビ|ベタつきにくい使用感
思春期は、ホルモンの影響などによって皮脂の分泌が活発になりやすい時期です。実際に思春期の子どもを対象とした研究でも、成長に伴って皮脂の分泌が増え、ニキビがある子どもでは、ニキビがない子どもより皮脂の量が多い傾向が報告されています。9)
そのため、皮脂やベタつきが気になる場合は、軽くなじみやすく、ベタつきにくい乳液を選ぶと使いやすいでしょう。
ただし、皮脂が多いからといって保湿を完全にやめる必要はありません。ニキビ肌向けやノンコメドジェニックテスト済みなども目安にしながら、肌の乾燥状態に合った乳液を選びましょう。
また、皮脂を落とそうとして洗顔を繰り返したり、肌を強くこすったりすることは避けましょう。
大人ニキビ|乾燥にも配慮して保湿
大人ニキビが気になる方は、皮脂だけでなく、肌の乾燥にも配慮して乳液を選びましょう。
成人のニキビ患者を対象とした研究では、皮脂の状態に変化があるだけでなく、肌の水分を保つバリア機能も低下していることが報告されています。つまり、ニキビができていてベタつきを感じる肌でも、乾燥対策が必要な場合があります。10)
特に、洗顔後につっぱる、粉をふく、ニキビ治療を始めてから乾燥しやすくなったといった場合は、セラミドなどの保湿成分が配合された乳液も選択肢です。
ただし、大人ニキビは乾燥だけが原因でできるわけではありません。皮脂分泌や毛穴の詰まりなど、複数の要因が関係するため、「大人ニキビだから高保湿」と決めつけず、そのときの肌状態に合った乳液を選ぶことが大切です。
ニキビ肌の乳液の正しい使い方
ニキビ肌に乳液を使うときは、選び方だけでなく塗り方も大切です。
肌に余計な刺激を与えないように、こすらずやさしくなじませ、肌の状態に合わせて使用量を調整しましょう。
こすらず、手のひらでやさしくなじませる
乳液は肌に強くすり込む必要はありません。ニキビがある部分をこすらないように、手のひらや指の腹を使ってやさしくなじませましょう。
ベーシックケアAZの場合は、洗顔後、または化粧水や美容液を使用したあとに、1〜2プッシュを手に取ります。顔全体にやさしく広げ、摩擦をできるだけ抑えながらなじませてください。
乾燥が気になる部分には、製品の使用方法に従い、必要に応じて重ねづけする方法もあります。ニキビができている部分も強く触らず、肌への摩擦や刺激を減らすことを意識しましょう。。
皮脂が多い部分は使用量を調整する
乳液は、顔全体に同じ量を塗る必要はありません。皮脂が多い部分と乾燥しやすい部分で、使用量を調整する方法もあります。
たとえば、Tゾーンなどベタつきやすい部分は少なめにし、頬や口まわりなど乾燥しやすい部分には必要に応じて多めになじませます。ベタつくほど大量につけるのではなく、肌状態を見ながら適量を使うことが大切です。
また、季節の変化やニキビ治療の影響で乾燥しやすくなることもあるため、そのときの肌の状態に合わせて量を調整しましょう。
ニキビ肌の乳液選びで迷ったら「ベーシックケアAZ」
ニキビ肌の乳液を選ぶ際は、保湿成分だけでなく、配合成分や使用感なども確認することが大切です。
どの乳液を選べばよいか迷っている方は、アゼライン酸やナイアシンアミド、セラミドなどを配合した「ベーシックケアAZ」も選択肢の一つです。
ここでは、ベーシックケアAZの特徴を詳しく紹介します。
アゼライン酸とナイアシンアミドを配合
ベーシックケアAZには、アゼライン酸とナイアシンアミドが配合されています。どちらもニキビや皮脂が気になる肌のケアで注目されている成分です。
そのため、保湿だけでなく、ニキビが気になる肌を整える成分も一緒に取り入れたい方に向いています。
セラミドなどの保湿成分も配合
ベーシックケアAZには、セラミドEOP・セラミドNP・セラミドAPの3種類のセラミドに加え、ヒアルロン酸Naやグリセリンなどの保湿成分が配合されています
ニキビが気になる肌は、皮脂やベタつきが目立つ一方で、乾燥が気になることもあります。肌の状態に合わせて、保湿も意識したスキンケアを取り入れましょう。
着色料・香料・シリコン・鉱物油・アルコール不使用
ベーシックケアAZは、着色料・香料・シリコン・鉱物油・アルコールを使用していません。
ニキビが気になる方のなかには、スキンケアによるヒリつきや刺激が気になる方もいるでしょう。そのような場合は、どのような成分が使われているかを確認することも乳液選びのポイントになります。
ただし、これらの成分が入っているからといって、必ず肌に刺激になるわけではありません。これまでの使用経験や肌の状態も確認しながら、自分に合うものを選びましょう。
皮膚科専門医が肌悩みをもとに開発
ベーシックケアAZは、池袋駅前のだ皮膚科院長である、皮膚科専門医・野田真史医師が監修・開発した乳液です。
クリニックでは、「ニキビ用のスキンケアは刺激が気になる」「保湿したいけれど、何を選べばよいかわからない」「赤みや敏感肌でも使いやすいものを探している」といった相談を受けることがあります。
そうした肌悩みをもとに、ニキビや皮脂だけでなく、乾燥や刺激にも配慮して毎日のスキンケアに取り入れやすいよう開発されたのがベーシックケアAZです。
脂性肌・乾燥肌・混合肌など幅広い肌タイプに使いやすい
ベーシックケアAZは、ニキビ肌だけでなく、脂性肌・乾燥肌・混合肌など幅広い肌タイプに取り入れやすい乳液です。
アゼライン酸やナイアシンアミドに加え、セラミドやヒアルロン酸などの保湿成分も配合されているため、皮脂やベタつきが気になる方だけでなく、「テカるのに乾燥する」「部分によって肌状態が違う」といった方にも選択肢になります。
肌質や季節によって必要な保湿量は異なるため、肌状態に合わせて使用量を調整しながら取り入れましょう。
ベーシックケアAZについて、詳しくはこちらもご覧ください。
よくある質問
Q1 ニキビがあるときは乳液を使わないほうがいいですか?
A ニキビがあるからといって、乳液を一律にやめる必要はありません。乾燥やニキビ治療薬によるつっぱりが気になる場合は、肌の状態に合わせて保湿しましょう。乳液を選ぶ際は、ノンコメドジェニックテスト済みかどうかも目安になります。
Q2 ニキビには乳液とクリームのどちらがおすすめですか?
A 乳液とクリームは、どちらがニキビ肌に優れているとは一概にいえません。
ベタつきが気になる方は軽い使用感の乳液、乾燥が強い方は保湿力の高いクリームなど、肌の状態や使用感の好みに合わせて選びましょう。
また、季節や肌の状態に合わせて夏は乳液、乾燥しやすい時期はクリームなど使い分ける方法もあります。
大切なのは、乳液かクリームかだけで判断せず、肌にに合った保湿剤を選ぶことです。
Q3 ニキビ治療薬と乳液は一緒に使えますか?
A ニキビ治療薬を使っている場合でも、乳液などの保湿剤を併用することがあります。
ニキビ治療薬のなかには、使用中に乾燥やヒリつき、皮むけなどが起こることがあります。そのため、肌の状態に合わせて保湿を取り入れることが大切です。
処方薬を使用している方は、医師や薬剤師の指示に従いましょう。
ニキビ肌は乳液を避けるのではなく、肌に合うものを選ぼう
ニキビが気になる肌でも、状態に応じた保湿は大切です。乳液を選ぶ際は、保湿成分やノンコメドジェニックテスト済みかどうか、使用感などを確認し、自分の肌に合うものを選びましょう。
乳液選びに迷っている方は、アゼライン酸やナイアシンアミドに加え、3種類のセラミドなどの保湿成分を配合した「ベーシックケアAZ」も選択肢の一つです。ニキビや皮脂だけでなく、乾燥も気になる方は、毎日のスキンケアに取り入れてみてください。
参考文献
1)https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/7763094/
2)https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/30187864/
3)https://www.dermatol.or.jp/dermatol/wp-content/uploads/xoops/files/guideline/zasou2023_230820.pdf?utm
4)https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/7763094/
5)https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/37276158/
6)https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/16766489/
7)https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/2528257/
8)https://www.dermatol.or.jp/dermatol/wp-content/uploads/xoops/files/guideline/zasou2023.pdf
9)https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/17199562/
10)Quantitative lipidomics profiling of skin surface lipids and skin barrier function evaluation in patients with acne vulgaris
11)https://qa.dermatol.or.jp/qa3/q25.html
12)https://www.dermatol.or.jp/dermatol/wp-content/uploads/xoops/files/guideline/zasou2023.pdf?utm
記事執筆ドクター
池袋駅前のだ皮膚科 院長
野田 真史
経歴
2007年
東京大学医学部医学科卒業
2009年
東京大学医学部附属病院初期研修修了
2009年
東京大学皮膚科に入局し、東京大学医学部附属病院
2013年
日本皮膚科学会認定皮膚科専門医取得
2014年
東京大学大学院医学系研究科卒業、医学博士
米国ロックフェラー大学 Instructor in Clinical Investigation
兼Associate Attending Physician
ニューヨーク州医師免許を取得
Master in translational science(MSc)取得2016年
東京大学医学部附属病院 皮膚科 助教
2018年
池袋駅前のだ皮膚科開院
資格
東京大学医学部医学科卒業 / 皮膚科専門医(日本皮膚科学会認定)/ 医学博士(東京大学大学院医学系研究科)/ ニューヨーク州医師免許 / ECFMG certificate(アメリカ医師国家試験合格証) / Master in translational science(米国ロックフェラー大学)/ 米国ロックフェラー大学皮膚科