アゼライン酸を配合したスキンケア用品は、オンラインショップやドラッグストア、バラエティショップ、一部のクリニックなどで購入できます。
公式通販などのオンライン
アゼライン酸配合のスキンケア用品は、公式通販などのオンラインショップから購入できます。オンラインで購入するメリットは、店舗へ足を運ばなくても、商品の全成分や配合濃度、使用方法などを確認しながら選びやすいことです。
商品を比較する際は、配合濃度の数字だけでなく、どの成分が配合されているかも確認しましょう。アゼライン酸そのものを配合した製品と、アゼライン酸誘導体を配合した製品では成分が異なるため、濃度の数字だけで単純に比較することはできません。
剤形や保湿成分なども確認し、自分の肌状態やスキンケア習慣に合ったものを選びましょう。
ドラッグストアなどの店舗
アゼライン酸を配合したスキンケア用品は、ドラッグストアやバラエティショップなどの店舗で販売されているものもあります。
店舗で購入するメリットは、商品を実際に手に取り、テクスチャーや香りなどを確認できることです。テスターがある場合は、使用感も確かめながら、自分の好みや肌状態に合った商品を選びやすくなります。
ただし、取り扱い商品は店舗によって異なるため、希望の商品がある場合は事前に確認しておくとよいでしょう。
クリニック・医療機関
アゼライン酸を配合したスキンケア用品は、一部のクリニックや医療機関でも取り扱われています。
クリニックで購入するメリットは、ニキビや赤みなどの肌状態について医師に相談したうえで、自分に合ったスキンケアを選びやすいことです。とくに、ニキビを繰り返している場合や赤みが強い場合は、自己判断でスキンケア用品を使い続けるよりも、まず皮膚疾患が隠れていないか診察を受けることが大切です。1)
炎症の強いニキビや、長く続く赤みなどがある場合は、市販のスキンケアだけで対応しようとせず、皮膚科で相談しましょう。
アゼライン酸はどんな肌悩みにおすすめ?
アゼライン酸は、小麦やライ麦などの穀物にも含まれている成分です。海外では以前から、ニキビや酒さなどの治療に使用されてきました。
日本では、アゼライン酸を配合した化粧水や乳液、クリームなどのスキンケア用品も販売されています。
これまでの研究では、毛穴が詰まる原因となる角化を整える作用、炎症を抑える作用、ニキビの原因菌に対する作用などが報告されています。また、色素沈着に関わるメラニンの生成についても研究されている成分です。
こうした特性から、次のような肌悩みがある方のスキンケアに取り入れられています。
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皮脂やベタつきが気になる
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ニキビができやすい
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赤みが気になる
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毛穴の詰まりやざらつきが気になる
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ニキビ跡の色素沈着やくすみが気になる
皮脂・ベタつきが気になる肌
アゼライン酸は、皮脂やベタつきが気になる方に注目されている成分です。
ただし、使えば必ず皮脂の分泌が減るわけではありません。 20%アゼライン酸クリームを使用した研究では皮脂量に明らかな変化がみられなかった一方、別の研究では皮脂量の減少が報告されています。
そのため、皮脂を抑える効果だけに期待するのではなく、ニキビや毛穴詰まりなど、皮脂が気になる肌に伴いやすい悩みをケアする成分の一つとして検討するとよいでしょう。2)
ニキビができやすい肌
日本皮膚科学会の「尋常性痤瘡・酒皶治療ガイドライン2023」では、アゼライン酸外用は、ニキビ治療において選択肢の一つとして位置づけられています。
ただし、市販のアゼライン酸配合化粧品は治療薬ではありません。日常のスキンケアに取り入れることはできますが、、炎症が強い場合や繰り返す場合は皮膚科を受診しましょう。3)4)
赤みが気になる肌
アゼライン酸には、酒さに伴う炎症や赤みへの効果が研究されている成分です。
ただし、顔の赤みは酒さだけでなく、ニキビや皮膚炎、刺激などさまざまな原因で起こります。赤みが強い場合や長く続く場合は、自己判断でスキンケアを続けず、皮膚科で相談しましょう。
毛穴の詰まり・ざらつきが気になる肌
アゼライン酸には、毛穴詰まりに関わる角化を整える作用が研究されています。
「毛穴を小さくする」成分というより、毛穴詰まりやざらつきが気になる肌のケアに取り入れる成分の一つとして考えるとよいでしょう。
ニキビ跡の色素沈着やくすみが気になる肌
アゼライン酸は、メラニンの生成に関わる作用があり、色素沈着や肝斑についても報告されています。
ニキビのあとに茶色っぽく残る炎症後色素沈着が気になる肌にも、スキンケアに取り入れる成分の一つとして検討できます。
アゼライン酸について、さらに詳しく知りたい方は「アゼライン酸について知ろう」もご覧ください。
アゼライン酸には「アゼライン酸」と「アゼライン酸誘導体」がある
スキンケア用品には、「アゼライン酸」そのものを配合した商品と、アゼライン酸の構造を一部変化させた「アゼライン酸誘導体」を配合した商品があります。
名前は似ていますが、異なる成分です。それぞれの特徴を知ったうえで、商品を選びましょう。
アゼライン酸とは
アゼライン酸は、成分表示に「アゼライン酸」と記載されている成分です。
アゼライン酸は水に溶けにくい性質があり、スキンケア製品ではクリームなどの剤形に配合されています。
ニキビなどを対象とした臨床研究では、15%のゲルや20%のクリームなどが使用され、有効性や安全性が検討されています。
ただし、市販の商品はアゼライン酸の濃度や処方がそれぞれ異なるため、研究で使われた製剤と同じ効果が期待できるとは限りません。3)
アゼライン酸誘導体とは
アゼライン酸誘導体とは、アゼライン酸の構造を一部変化させた成分です。化粧品では「アゼロイルジグリシンK」などが使用されています。
アゼライン酸は水に溶けにくい性質がありますが、アゼライン酸誘導体の一つであるアゼロイルジグリシンKは水に溶けやすく、化粧水などの水系の化粧品にも配合しやすいという特徴があります。
アゼライン酸誘導体も、アゼライン酸そのものとは異なる成分ですが、共通する作用が期待されるものもあります。
アゼライン酸配合の製品で刺激を感じやすい方や、水系の化粧品を好む方は、誘導体を配合した製品も選択肢の一つです。ただし、成分や処方によって特徴は異なるため、自分の肌状態や使用感に合った製品を選びましょう。
アゼライン酸の市販品を選ぶ5つのポイント
アゼライン酸配合スキンケアは、商品によって配合されている成分や濃度、剤形などが異なります。
次の5つのポイントを確認し、自分の肌状態やスキンケア習慣に合った商品を選びましょう。
1.成分の種類と期待する効果で選ぶ
アゼライン酸そのものは、ニキビや酒さに対する有用性が研究されている成分です。一方、アゼライン酸誘導体は、アゼライン酸とは異なる成分であり、期待できる作用や研究データも同じとは限りません。
ニキビや酒さへの効果を重視する場合は、アゼライン酸そのものを配合した製品が選択肢になります。一方、アゼライン酸そのものを配合した製品で刺激が気になる方は、誘導体を配合した製品も選択肢の一つです。ただし、刺激の感じ方は成分や処方、肌状態によって異なります。
2.肌質や使用経験から選ぶ
アゼライン酸は、濃度が高いほどすべての人に適しているとは限りません。初めて使用する方や刺激を感じやすい方は、濃度だけで選ばず、これまでの使用経験や肌の状態も考慮しましょう。肌に合うか不安な場合は、使用方法を確認し、無理のない範囲で取り入れることが大切です。3)
3.剤形を確認する
アゼライン酸配合スキンケアには、化粧水・美容液・乳液・クリームなど、さまざまなタイプがあります。
毎日のスキンケアに組み込みやすいものや、好みのテクスチャーなど、自分の使い方に合った剤形を選びましょう。
また、剤形だけで効果の高さが決まるわけではありません。配合成分や濃度、ほかの成分との組み合わせなど、処方全体を確認することも大切です。
4.保湿成分にも注目する
アゼライン酸配合のスキンケアを選ぶ際は、アゼライン酸だけでなく、一緒に配合されている保湿成分にも注目しましょう。。
乾燥しやすい方や刺激が気になる方は、セラミド・ヒアルロン酸・スクワランなど、肌のうるおいを保つ成分が配合された商品も選択肢になります。
ただし、保湿成分の種類や配合量だけで使用感や肌との相性が決まるわけではありません。。自分の肌状態や使用感に合ったものを選びましょう。
5.使用感・価格、使用感や価格、肌への刺激を確認する
スキンケアは、成分や濃度だけでなく、無理なく使い続けられることも大切です。
テクスチャーや使用回数、価格などを確認し、日々のスキンケアに取り入れやすい商品を選びましょう。
また、ヒリつきや赤みなどが出た場合に「効いている証拠」と考えて無理に使い続けるのは避けましょう。刺激が続く場合は使用を中止し、必要に応じて皮膚科に相談しましょう
アゼライン酸配合のおすすめ市販スキンケア
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商品 |
アゼライン酸関連成分 |
タイプ |
選び方の目安 |
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ベーシックケアAZクリアローション |
アゼライン酸誘導体3% |
化粧水 |
毎日の化粧水として取り入れたい |
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ベーシックケアAZ |
アゼライン酸 |
乳液 |
保湿も重視したい |
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ベーシックケアAZクリーム |
アゼライン酸20% |
クリーム |
高濃度アゼライン酸を取り入れたい |
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ベーシックケアAZウォッシュ |
アゼライン酸誘導体1% |
洗顔 |
洗顔からAZシリーズを取り入れたい |
ベーシックケアAZクリアローション
ベーシックケアAZクリアローションは、アゼライン酸誘導体「アゼロイルジグリシンK」を3%配合した化粧水です。
さらに、ナイアシンアミドやグリチルリチン酸2K、15種類のアミノ酸なども配合しています。アミノ酸は肌のうるおいを保つ天然保湿因子を構成する成分の一つで、乾燥しやすい肌の保湿をサポートします。
さらっとしたローションタイプなので、毎日の化粧水としてアゼライン酸関連成分を取り入れたい方やベタつき・赤み・肌荒れなどが気になる方にも使いやすいアイテムです。
詳しくは、「ベーシックケアAZクリアローション」をご覧ください。
ベーシックケアAZ
ベーシックケアAZは、アゼライン酸を配合した乳液です。アゼライン酸に加えて、ナイアシンアミドや3種類のヒト型セラミド、スクワラン、ヒアルロン酸Naなどの保湿成分も配合されています。
アゼライン酸をスキンケアに取り入れたい一方で、乾燥やうるおい不足も気になる方に取り入れやすいアイテムです。
化粧水のあとに使用するほか、肌状態に合わせて単独でも使用できます。ベーシックケアAZクリアローションと組み合わせて使うこともできます。
詳しくは、「ベーシックケアAZ」をご覧ください。
ベーシックケアAZクリーム
ベーシックケアAZクリームは、アゼライン酸を20%配合したクリームです。アゼライン酸に加えて、セラミドEOP・NP・APの3種類のヒト型セラミドや、スクワラン、ヒアルロン酸Na、ナイアシンアミドなども配合されています。
アゼライン酸を高濃度で取り入れたい方や、ニキビ・赤み・ざらつきなどが気になる方の集中ケアとして取り入れやすいアイテムです。
ただし、20%だからほかの濃度より必ず効果が高いとは限りません。初めて使う場合や刺激を感じやすい場合は、肌の状態を確認しながら少量から取り入れましょう。
詳しくは、「ベーシックケアAZクリーム」をご覧ください。
ベーシックケアAZウォッシュ
ベーシックケアAZウォッシュは、アゼライン酸誘導体「アゼロイルジグリシンK」を1%配合した洗顔料です。
ナイアシンアミドに加えて、3種類のヒト型セラミドや19種類のアミノ酸などの保湿成分も配合。アミノ酸系の洗浄成分をベースに、必要なうるおいを残しながら、皮脂やざらつきが気になる肌をやさしく洗い上げます。
顔だけでなく、背中やデコルテなどにも使用できるため、塗るスキンケアだけでなく、毎日の洗顔からアゼライン酸関連成分を取り入れたい方にも使いやすいアイテムです。
詳しくは、「ベーシックケアAZウォッシュ」をご覧ください。
アゼライン酸を使用するときの注意点
アゼライン酸は比較的取り入れやすい成分ですが、肌質や使用する製品の濃度・処方によっては刺激を感じることがあります。肌の状態を確認しながら使用しましょう。
使い始めにピリピリ・乾燥を感じることがある
アゼライン酸を使い始めたときに、ピリピリとした刺激感や乾燥などを感じることがあります。
刺激が強いほど効果が高いというわけでないので、違和感がある場合は無理に使い続けず、肌の状態を確認しましょう。
刺激を感じたら使用量や頻度を調整する
ヒリつきや乾燥などを感じた場合は、使用量を減らしたり、使用頻度を下げたりして様子を見ましょう。
また、レチノールやピーリング成分など、刺激を感じることがある成分を併用する場合は注意が必要です。複数のアイテムを一度に使い始めると、肌トラブルが起きたときに原因を特定しにくくなります。
刺激が強い場合は無理に使い続けず、いったん使用を中止しましょう。
赤みや肌荒れが続く場合は使用を中止する
アゼライン酸を使い始めてから、赤みやブツブツ、ヒリつきなどが明らかに強くなった場合はいったん使用を中止しましょう。
症状の原因がアゼライン酸による刺激なのか、もともとの肌トラブルによるものなのかは自分では判断しにくい場合があります。
使用を中止しても赤みや肌荒れが続く場合や、症状が強い場合は、皮膚科を受診してください。
ニキビや赤みが強い場合は皮膚科を受診する
ニキビや赤みが強い場合はスキンケアだけで対応しようとせず皮膚科を受診しましょう。ニキビは軽症でも跡が残ることがあり、日本皮膚科学会も早めに治療を始めることが、ニキビ跡の予防につながるとしています。
また、顔の赤みは酒さだけでなく、皮膚炎など別の原因で起こることもあります。強い赤みが続く場合や、炎症のあるニキビを繰り返す場合は、自己判断でアゼライン酸を使い続けず、医師に相談してください。
アゼライン酸の市販品についてよくある質問
Q1 アゼライン酸は毎日使っても大丈夫ですか?
A アゼライン酸は毎日使用されることもありますが、適切な使用回数は商品によって異なります。 まずは、使用する商品の説明に従いましょう。
ヒリつきや乾燥などの刺激が気になる場合は使用量や頻度を見直してください。症状が強い場合は使用を中止しましょう。
Q2 アゼライン酸は朝と夜どちらに使えますか?
A アゼライン酸は、商品によっては朝・夜どちらのスキンケアにも使用できます。ベーシックケアAZシリーズも、1日1〜2回、朝晩のスキンケアとして使用できます。
朝に使用する場合は、紫外線対策もあわせて行いましょう。
Q3 アゼライン酸は敏感肌でも使えますか?
A 敏感肌の方でも使用できるアゼライン酸配合商品はありますが、刺激の感じ方には個人差があります。初めて使用するときは、少量から肌の状態を確認しながら取り入れましょう。
すでに赤みや肌荒れがある場合は、使用を控えて皮膚科に相談することも検討してください。使用後に刺激や赤みが続く場合は、使用を中止しましょう。
まとめ|市販のアゼライン酸は濃度だけでなく肌に合ったものを選ぼう
アゼライン酸配合のスキンケアは、公式通販やドラッグストア、医療機関などで購入できます。アゼライン酸そのものを配合した商品と、アゼライン酸誘導体を配合した商品があり、濃度や剤形、処方もさまざまです。
高濃度であればよいとは限らないため、肌悩みや肌質、使用感、保湿成分なども確認しながら、自分に合ったものを選びましょう。
ベーシックケアAZシリーズには、洗顔・化粧水・乳液・クリームがあります。毎日のスキンケアに取り入れたい方や、保湿も重視したい方、アゼライン酸そのものを配合したクリームを使いたい方など、目的に合わせて選べます。
アゼライン酸をスキンケアに取り入れてみたい方は、まずは自分の肌悩みや使い方に合うアイテムを選んでみてください。
参考文献
1)https://www.dermatol.or.jp/dermatol/wp-content/uploads/xoops/files/guideline/zasou2023_230820.pdf
2)https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/2475995/
3)https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/2528257/
4)https://www.dermatol.or.jp/dermatol/wp-content/uploads/xoops/files/guideline/zasou2023_230820.pdf
記事執筆ドクター
池袋駅前のだ皮膚科 院長
野田 真史
経歴
2007年
東京大学医学部医学科卒業
2009年
東京大学医学部附属病院初期研修修了
2009年
東京大学皮膚科に入局し、東京大学医学部附属病院
2013年
日本皮膚科学会認定皮膚科専門医取得
2014年
東京大学大学院医学系研究科卒業、医学博士
米国ロックフェラー大学 Instructor in Clinical Investigation
兼Associate Attending Physician
ニューヨーク州医師免許を取得
Master in translational science(MSc)取得2016年
東京大学医学部附属病院 皮膚科 助教
2018年
池袋駅前のだ皮膚科開院
資格
東京大学医学部医学科卒業 / 皮膚科専門医(日本皮膚科学会認定)/ 医学博士(東京大学大学院医学系研究科)/ ニューヨーク州医師免許 / ECFMG certificate(アメリカ医師国家試験合格証) / Master in translational science(米国ロックフェラー大学)/ 米国ロックフェラー大学皮膚科