アゼライン酸は毛穴ケアにおすすめ?開き・詰まり・黒ずみなど毛穴タイプ別に解説

鏡を見るたびに、開いた毛穴や黒ずみ、角栓の詰まりが気になり、「スキンケアをいろいろ試したけれど、なかなか改善しない」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。

そういった方におすすめしたいのが、ニキビケアだけでなく毛穴ケア成分としても注目されている「アゼライン酸」です。アゼライン酸は皮脂の過剰分泌を抑え、毛穴の詰まりを防ぐ働きがあるため、毛穴トラブルの解消に役立ちます。

この記事では、皮膚科専門医がアゼライン酸の効果やおすすめの毛穴タイプ、正しい使い方を詳しく解説します。

アゼライン酸は毛穴ケアに使える?期待できる働き

アゼライン酸は、毛穴の詰まりや皮脂、ニキビが気になる肌のケアに取り入れられる成分です。

日本皮膚科学会の「尋常性痤瘡・酒皶治療ガイドライン 2023」でも、面皰・炎症性皮疹にアゼライン酸外用を選択肢の一つとして推奨(推奨度C1)するとされています。

アゼライン酸には主に以下の3つの働きが期待できます。

皮脂分泌を抑制する作用

皮脂による毛穴の目立ちにアプローチする働きが期待されています。ただし、皮脂分泌そのものを抑える作用については十分なエビデンスが確立しているとはいえず、毛穴の開きを改善する効果についても、明確な根拠は限られています。

角化異常を整える働き

毛穴の出口の角質が厚くなり、古い角質が毛穴を塞いでしまう角化異常を改善する作用があり、面皰(コメド)への効果が期待できます。角化異常に働きかけることで、毛穴の詰まりの改善に役立ちます。

抗菌・抗炎症作用

抗菌作用や、肌の炎症を穏やかに抑える抗炎症作用があります。ニキビに関わる細菌や炎症に働きかけることで、ニキビの改善に役立つ成分です。

メラニン生成抑制作用

メラニンの生成に関わるチロシナーゼを阻害する作用があります。そのため、ニキビなどの炎症後に生じる色素沈着の改善が期待できます。

毛穴周りの色素沈着が気になる場合にも、ケアの選択肢の一つとなる成分です。

毛穴が目立つ4つの原因とアゼライン酸がおすすめな毛穴タイプ

毛穴が目立つ原因は、皮脂の過剰分泌や角栓の詰まり、色素沈着、肌のハリ不足などさまざまです。アゼライン酸は、角化異常が関係する面皰(コメド)やニキビのケアに取り入れられるほか、メラニンの生成を抑える作用もあります。ただし、毛穴の種類によって期待できる効果は異なるため、原因に合わせたケアが大切です。

皮脂が多い「開き毛穴」

開き毛穴は、額や鼻などのTゾーンをはじめ、皮脂分泌の多い部位に現れやすく、毛穴が丸くぽっかりと開いて目立つ状態を指しています。主な原因は、皮脂の過剰な分泌です。

アゼライン酸には皮脂分泌を抑える作用があるとされていますが、毛穴の開きを直接引き締め、目立たなくする効果が確立しているわけではありません。皮脂が気になる方のケアに取り入れる選択肢の一つですが、毛穴の開きへの効果は慎重に考える必要があります。

また、毛穴の目立ちが気になる場合は、レチノールなどのレチノイドも選択肢になります。毛穴の大きさを評価した臨床研究も報告されていますが、効果の程度には個人差があり、刺激による赤みや乾燥にも注意が必要です。

角栓がたまる「詰まり毛穴」

毛穴に白っぽい角栓が詰まり、指で触るとザラつきを感じるのが特徴です。過剰な皮脂や古い角質などが毛穴に蓄積して角栓が形成されることや、毛穴の出口付近の角化異常が原因で起こります。

アゼライン酸は角化異常を整える作用があり、面皰(コメド)の改善に役立つことが期待できます。そのため、毛穴の詰まりが気になる方のケアに取り入れる選択肢の一つです。

また、角栓による詰まりには、サリチル酸などの角質ケア成分や、毛穴の詰まりを改善する外用レチノイドも選択肢になります。

角栓や色素沈着による「黒ずみ毛穴」

小鼻の周りなどに多く見られ、毛穴の入り口が黒くポツポツと目立つ状態です。原因には、角栓の酸化だけでなく、毛穴周囲へのメラニン色素の沈着もあります。後者は「メラニン毛穴」と呼ばれることがあり、摩擦などの刺激や炎症が関係している場合があります。

アゼライン酸にはメラニンの生成を抑える作用があるため、メラニン色素の沈着が関係する黒ずみには効果が期待できます。

ただし、角栓による黒ずみへの効果は別に考える必要があり、すべての黒ずみ毛穴に有効とは限りません。角栓による黒ずみには、サリチル酸などの角質ケア成分も選択肢になります。

加齢などによる「たるみ毛穴」

たるみ毛穴は頬に多く見られ、毛穴が縦長に伸びて(しずく型に)目立つ状態を指しています。頬の皮膚を斜め上に引き上げると一時的に目立たなくなるのが特徴です。

加齢や紫外線などの影響により、皮膚のハリや弾力が低下することが原因の一つです。アゼライン酸は、たるみ毛穴そのものを改善する成分として確立されていないため、紫外線対策を基本とし、レチノールなどのエイジングケア成分を取り入れることも選択肢となります。

毛穴ケアでアゼライン酸を使うときのポイント

毛穴ケアでアゼライン酸を使うときには、以下のことに注意しましょう。

  • 塗りすぎない:使用量や使用頻度は製品の説明に従い、肌の状態に合わせて調整する

  • 少量・低頻度から始める:刺激を感じる場合は、使用量や頻度を調整する。目や口、鼻の穴の周りなど粘膜に近い部分は、刺激感が強くなる可能性があるため、避ける

  • 保湿と紫外線対策を行う:肌の乾燥や刺激を防ぐため、洗顔後は保湿を行い、日中は紫外線対策を心がける

塗りすぎると、赤みや乾燥、刺激感などの肌トラブルにつながることがあります。また、日中は日焼け止めなどで紫外線対策を行い、肌を紫外線から保護しましょう。

毛穴を悪化させやすいNGケア

指やピンセットを使って角栓を無理に押し出したり、はがすタイプの毛穴パックを頻繁に使ったりするのは控えましょう。肌への強い刺激となり、毛穴周りの炎症や色素沈着につながる恐れがあります。

また、肌への刺激によって赤みや炎症が生じると、毛穴が目立ちやすくなることもあります。

摩擦を与えない、やさしいケアを心がけることが大切です。

毛穴の汚れや皮脂が気になるからといって、1日に何度も洗顔したり、洗浄力の強すぎる洗顔料を使ったりするのも避けましょう。過度な洗顔は肌の乾燥やバリア機能の低下につながることがあります。肌の状態によっては刺激や炎症が生じ、毛穴の目立ちが気になる原因になる可能性もあるため、適度な洗浄と保湿を心がけましょう。

毛穴ケアにベーシックケアAZシリーズがおすすめな理由

当院では、日々の毛穴ケアの選択肢として「ベーシックケアAZシリーズ」を推奨しています。おすすめな理由は、主に以下の3つです。

  • アゼライン酸、ナイアシンアミド、セラミドのトリプル配合

  • 皮膚科専門医が開発した低刺激処方

  • 皮脂や肌荒れ、色素沈着など、複数の肌悩みにアプローチできる

アゼライン酸やナイアシンアミドは皮脂が気になる肌のケアに、セラミドは肌のうるおいを保ち、バリア機能をサポートするケアに役立つ成分です。肌悩みや肌質に合わせて製品を選ぶことで、皮脂ケアと保湿を組み合わせたスキンケアができます。

また、シリーズ全製品が香料・着色料・アルコールフリーなのも特徴です。肌への刺激に配慮した処方ですが、アゼライン酸は使用時に刺激を感じることもあるため、肌の状態に合わせて取り入れましょう。

毎日のスキンケアに取り入れ、皮脂や肌荒れ、色ムラなどの気になる肌悩みをケアしていきましょう。

料金

 

製品名

価格(税込)

ベーシックケアAZ 乳液 60g

4,400円

ベーシックケアAZ クリアローション 125ml

4,400円

ベーシックケアAZ クリーム 30g

3,300円

 

よくある質問

Q.アゼライン酸はどんな毛穴悩みにおすすめですか?

A.アゼライン酸は、毛穴の詰まりやニキビが気になる肌のケアに取り入れられる成分です。皮脂や角化異常に着目したケアをしたい方にも選択肢の一つとなります。ただし、毛穴の開きや黒ずみは原因によって適したケアが異なるため、肌の状態に合わせて成分を選ぶことが大切です。

Q.アゼライン酸は毎日使えますか?

A.使用できる頻度は製品によって異なるため、まずは製品の使用方法を確認しましょう。肌質や肌の状態によっては、赤みや乾燥、刺激感が生じることもあります。刺激が気になる場合は使用頻度を調整し、症状が続く場合は医師に相談しましょう。

Q.アゼライン酸は他の毛穴ケア製品と併用できますか?

A.アゼライン酸は、基本的に他のスキンケア製品と併用できます。例えば、保湿成分を含む製品と組み合わせることで、肌のうるおいを保ちながら毛穴ケアを続けられます。

ただし、サリチル酸などの角質ケア成分やレチノールなどを併用すると、肌への刺激が強くなる場合があります。複数の製品を組み合わせる際は、肌の状態に合わせて取り入れ、赤みや乾燥、刺激感が出た場合は使用方法を見直しましょう。

アゼライン酸で毛穴ケアしたいなら、池袋駅前のだ皮膚科へ

アゼライン酸は、面皰(コメド)やニキビ、炎症後の色素沈着などのケアに用いられる成分です。毛穴の詰まりやニキビ、黒ずみが気になる方は、日々のスキンケアにアゼライン酸を取り入れてみるのも選択肢の一つです。

ただし、毛穴が目立つ原因はさまざまで、原因によって適したケアや治療は異なります。

池袋駅前のだ皮膚科では、皮膚科専門医が肌の状態や毛穴のお悩みに合わせて、スキンケアや治療をご提案します。

「ベーシックケアAZシリーズ」の購入をご検討中の方はもちろん、毛穴の開きや黒ずみがなかなか改善しないとお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。

参考文献

Azelaic Acid: Mechanisms of Action and Clinical Applications

日本皮膚科学会ガイドライン|尋常性痤瘡・酒皶治療ガイドライン 2023

日本皮膚科学会ガイドライン|アトピー性皮膚炎診療ガイドライン 2024

野田先生写真

記事執筆ドクター

池袋駅前のだ皮膚科 院長

野田 真史

経歴

  • 2007年

    東京大学医学部医学科卒業

  • 2009年

    東京大学医学部附属病院初期研修修了

  • 2009年

    東京大学皮膚科に入局し、東京大学医学部附属病院

  • 2013年

    日本皮膚科学会認定皮膚科専門医取得

  • 2014年

    東京大学大学院医学系研究科卒業、医学博士
    米国ロックフェラー大学 Instructor in Clinical Investigation
    兼Associate Attending Physician
    ニューヨーク州医師免許を取得
    Master in translational science(MSc)取得

  • 2016年

    東京大学医学部附属病院 皮膚科 助教

  • 2018年

    池袋駅前のだ皮膚科開院

資格

東京大学医学部医学科卒業 / 皮膚科専門医(日本皮膚科学会認定)/ 医学博士(東京大学大学院医学系研究科)/ ニューヨーク州医師免許 / ECFMG certificate(アメリカ医師国家試験合格証) / Master in translational science(米国ロックフェラー大学)/ 米国ロックフェラー大学皮膚科