赤ら顔の原因とは?タイプ別の見分け方と正しいスキンケア対策

「洗顔後に鏡を見ると頬が赤い」「メイクをしても赤みが透けてしまう」──赤ら顔に悩む方は少なくありません。赤ら顔の原因は一つではなく、毛細血管の拡張や肌のバリア機能の低下、酒さなどの皮膚疾患まで多岐にわたります。

原因が異なれば、適切なスキンケアも変わります。間違ったケアを続けると、かえって赤みが悪化してしまうこともあるため注意が必要です。

この記事では、赤ら顔の原因をタイプ別にわかりやすく整理し、それぞれの見分け方と正しいスキンケア対策を皮膚科専門医監修のもと解説します。赤みのケアに役立つ成分の比較や、毎日のケアに取り入れやすいポイントもあわせてご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

赤ら顔の原因とは?知っておきたい4つのメカニズム

肌バリアのイメージ写真

赤ら顔を引き起こす原因は大きく4つに分けられます。それぞれのメカニズムを理解することが、自分に合ったケアを見つける第一歩です。

毛細血管の拡張

皮膚の下を走る毛細血管が広がり、血液の赤みが肌の表面から透けて見えている状態です。頬や鼻まわりなど皮膚が薄い部位に起こりやすく、温度差の激しい環境や長年の紫外線ダメージで血管壁の弾力が失われると、拡張した状態が戻りにくくなります。

加齢とともに血管の弾力が低下することも一因です。一時的な「ほてり」とは異なり、赤みが数時間たっても引かない場合は毛細血管の慢性的な拡張が関与している可能性があります。

とくに色白で皮膚が薄い方は血管が透けやすいため、毛細血管拡張型の赤みが目立ちやすい傾向があります。寒い屋外からあたたかい室内に入ったときに頬が真っ赤になり、なかなか引かないという経験がある方はこのタイプかもしれません。

肌のバリア機能の低下

角層のバリア機能が乱れると皮膚が薄く敏感になり、毛細血管が透けて赤みが目立ちやすくなります。過度な洗顔やピーリングのやりすぎ、保湿不足などが主な原因です。

バリア機能の維持にはセラミドなどの細胞間脂質が欠かせません。これらが不足すると水分が蒸発しやすくなるだけでなく、わずかな温度変化や摩擦でも赤みが出やすい肌状態に傾きます。

このタイプは赤みと同時にカサつきやヒリつきを感じることが多いのが特徴です。化粧水がしみる、季節の変わり目に肌が荒れやすいといった自覚がある方は、バリア機能の低下が赤ら顔の原因になっている可能性を考えてみてください。

酒さなどの炎症性皮膚疾患

赤ら顔の背景に、酒さ(しゅさ)や脂漏性皮膚炎といった炎症性の皮膚疾患が隠れているケースがあります。酒さは顔の中心部に持続的な赤みや毛細血管の拡張が現れる慢性疾患で、日本皮膚科学会の「尋常性痤瘡・酒皶治療ガイドライン2023」では4つのサブタイプに分類されています[1]。

酒さの原因は完全には解明されていませんが、免疫の異常活性化や神経血管の調節障害、皮膚に常在するデモデックス(ニキビダニ)の増殖などが発症に関与すると報告されています[2]。遺伝的素因に紫外線やストレス、アルコールなどの外的要因が重なって悪化すると考えられています。

脂漏性皮膚炎は、皮膚常在菌であるマラセチアが発症に関与するとされる疾患です。酒さと異なり毛細血管の拡張は目立たず、赤みとともに皮膚表面がカサつくのが特徴です。どちらも見た目が似ている場合があるため、自己判断ではなく皮膚科で正確に診断してもらうことが大切です。

外的刺激と生活習慣

紫外線は肌に炎症を起こし、毛細血管の拡張を促す大きな要因です。日焼け止めを使わずに長時間過ごす習慣は、赤ら顔を慢性化させるリスクがあります。

寒暖差の激しい環境への出入り、熱い飲食物やアルコール、激しい運動なども血管を一時的に拡張させます。これらの刺激が繰り返されると血管が元に戻りにくくなり、赤みが定着しやすくなることがあります。

精神的なストレスや睡眠不足も自律神経のバランスを乱し、血管の収縮・拡張のコントロールに影響を与えると考えられています。赤ら顔の改善には、スキンケアだけでなく生活習慣全体を見直すことも大切です。

さらに、季節の変わり目は赤ら顔が悪化しやすい時期です。春先は花粉や黄砂が肌への刺激となり、秋から冬にかけては空気の乾燥と暖房による室内外の温度差が重なります。季節ごとの環境変化に合わせてスキンケアや生活習慣を調整する意識を持つと、赤みのコントロールにつながりやすくなります。

あなたの赤ら顔はどのタイプ?症状別の見分け方

コンパクト鏡の写真

赤ら顔は原因によっていくつかのタイプに分かれます。以下の表で、ご自身の赤みの特徴に近いものを確認してみてください。

タイプ 主な特徴 赤みが出やすい部位 よくある原因
毛細血管拡張型 赤みが常に残る。細い血管が透けて見えることがある 頬・鼻まわり 温度差、紫外線、加齢
バリア機能低下型 赤みとカサつき・ヒリつきを伴う 頬・口まわり 過度な洗顔、保湿不足
酒さ・炎症型 ほてりを伴う持続的な赤み。丘疹や膿疱が出ることも 顔の中心部(鼻・頬・額) 免疫異常、神経血管の調節障害
ニキビ跡型 ニキビが治った後に赤紫色の跡が残る ニキビが多かった部位 炎症後の色素沈着・血管拡張

複数のタイプが重なっているケースも珍しくありません。たとえば、もともとバリア機能が弱い肌に酒さが合併しているケースや、ニキビ跡の赤みと毛細血管拡張が同時に起きているケースもあります。

自分のタイプがわかりにくい場合は、赤みの「出方」に注目してみてください。常に赤い場合は毛細血管拡張型、特定の刺激で赤みが出るならバリア機能低下型、ブツブツや膿を伴うなら酒さ・炎症型の可能性が高いといえます。セルフケアで改善しにくい場合は、皮膚科を受診して原因を特定してもらうことをおすすめします。

酒さの4つのサブタイプ

酒さはさらに細かく4つのサブタイプに分けられます。2023年に改訂された日本皮膚科学会のガイドラインでは、紅斑毛細血管拡張型・丘疹膿疱型(きゅうしんのうほうがた)・瘤腫型(りゅうしゅがた)・眼型の4つが示されています[1]。

もっとも多いのが紅斑毛細血管拡張型で、頬や鼻を中心に持続的な赤みと毛細血管の拡張が見られます。ほてりやヒリつきを伴うこともあり、温度変化やストレスで症状が一時的に悪化するのが特徴です。

丘疹膿疱型はニキビに似た赤いブツブツや膿を持った丘疹が現れるため、ニキビと誤解されやすい点に注意が必要です。ニキビ用のケアでは改善しにくく、かえって悪化するケースもあるため、正確な診断を受けることが大切です。

瘤腫型は鼻の皮膚が厚くなりコブ状に変形するタイプ、眼型はまぶたや結膜に炎症が及ぶタイプです。いずれも早めの受診と継続的なスキンケアが悪化予防のカギとなります。

皮膚科を受診する目安

赤ら顔のなかにはセルフケアだけでは改善が難しいものもあります。以下のような場合は早めに皮膚科を受診しましょう。

  • 赤みが数週間以上続き、改善する兆しがない
  • 赤みに加えてブツブツ(丘疹)や膿疱が見られる
  • 市販の化粧品を変えてもヒリつきや刺激が収まらない
  • 赤みの範囲が徐々に広がっている

酒さや脂漏性皮膚炎などの疾患が原因の場合、スキンケアだけでは十分にコントロールできないことがあります。皮膚科では症状に応じた外用薬や内服薬を処方してもらえます。

とくに丘疹膿疱型の酒さはニキビと間違えて自己判断でケアしてしまう方が少なくありません。ニキビ用の強い洗顔料やピーリング剤を使うとかえって悪化することがあるため、赤みとブツブツが同時に見られるときは早めに皮膚科へ相談してみてください。

赤ら顔の原因に合わせた正しいスキンケア対策

洗顔泡の写真

赤みのタイプが把握できたら、原因に合ったスキンケアに取り組みましょう。どのタイプにも共通して大切なのは「肌への刺激を減らすこと」と「バリア機能を整えること」の2点です。

洗顔──こすらず、やさしく洗う

赤みが気になる肌にとって、洗顔時の摩擦は大きな刺激源です。アミノ酸系などマイルドな洗浄成分を選び、たっぷりの泡で包み込むように洗いましょう。泡立てネットを使ってきめ細かい泡をつくると、手と肌の間にクッションができて摩擦を軽減できます。

すすぎはぬるま湯(32〜34度程度)で行い、タオルは顔を軽く押さえるようにして水分を吸わせます。ゴシゴシこする癖を見直すだけでも、赤みの軽減が期待できます。

洗顔の回数は朝晩の2回が基本です。皮脂が気になるからと1日に何度も洗うと、必要なうるおいまで奪われてバリア機能がさらに低下してしまいます。朝は皮脂の少ない方ならぬるま湯だけの洗顔でも十分です。

保湿──バリア機能をサポートする成分選び

バリア機能を立て直すには、セラミドやアミノ酸といった保湿成分を毎日のケアで補うことが重要です。セラミドは角層の細胞間脂質の主成分で、水分の蒸発を防ぎ外部刺激から肌を守る役割を果たしています。

赤ら顔の方はアルコール(エタノール)や香料の入った化粧品で刺激を感じやすい傾向があります。成分表示を確認し、低刺激処方のアイテムを優先して選びましょう。「敏感肌向け」「アルコールフリー」と表示されたアイテムが目安になります。

化粧水や乳液を塗る際も肌をこすらないよう注意が必要です。手のひら全体でやさしくハンドプレスするように浸透させると、摩擦を最小限に抑えながらうるおいを届けることができます。コットンでのパッティングは肌への刺激になりやすいため、赤ら顔の方は手のひらでのなじませを基本にするとよいでしょう。

注目したい成分──アゼライン酸とナイアシンアミド

赤ら顔のスキンケアで注目されている成分のひとつがアゼライン酸です。アゼライン酸は小麦やライ麦などの穀物に天然に含まれる有機酸で、海外では酒さやニキビの治療薬として30年以上にわたり使用されており、80カ国以上で医薬品として承認されています。日本では医薬品としては未承認ですが、化粧品やドクターズコスメの有効成分として広く活用されています。

海外の臨床試験では、アゼライン酸の外用が丘疹膿疱型酒さの炎症性病変と紅斑の軽減に寄与したことが報告されています[3]。抗炎症作用に加え、過剰な皮脂分泌を抑える働きも期待でき、赤みとベタつきが同時に気になる方に向いている成分です。

ナイアシンアミド(ビタミンB3誘導体)もバリア機能の強化や皮脂コントロールに役立つとされています。セラミドの産生を促す働きが報告されており、角層の水分保持力を高めることで肌を外部刺激から守りやすくします。アゼライン酸と組み合わせることで、炎症のケアと保湿の両面からアプローチすることが期待できます。

赤ら顔ケアに使われる主な成分の比較

成分 期待できる働き 赤ら顔との関連 刺激性の目安
アゼライン酸 抗炎症、皮脂抑制、美白 酒さの赤み・丘疹に関する研究報告が多い 低から中(一時的なピリつきの報告あり)
ナイアシンアミド バリア機能強化、皮脂コントロール セラミド産生を促し、赤みの出にくい肌づくりに 低い
セラミド 保湿、バリア機能補強 角層の水分保持力を高め、刺激を受けにくくする 非常に低い
ビタミンC誘導体 抗酸化、美白、コラーゲン産生 赤みの色素沈着ケアに。高濃度は刺激になることも 中(濃度による)
レチノール ターンオーバー促進、抗シワ 赤ら顔には刺激が強い場合があり、注意が必要 中から高

赤ら顔の方は刺激の少ない成分から取り入れるのが安心です。アゼライン酸・ナイアシンアミド・セラミドの組み合わせは、赤みのケアと保湿を両立しやすい選択肢といえます。

避けたいNG習慣

適切な化粧品を選ぶのと同じくらい、肌への余計な刺激を避けることが赤ら顔のケアでは重要です。以下の習慣に心当たりがある方は見直してみてください。

  • 熱いお湯での洗顔や、シャワーを直接顔にあてること
  • スクラブ洗顔やアルコール含有の拭き取り化粧水の常用
  • 日焼け止めを塗らずに長時間屋外で過ごすこと
  • 赤みが気になる部分を頻繁に触ったりこすったりする癖

刺激を減らすだけでも赤みの悪化を防ぐことにつながります。スキンケアは「攻め」よりも「守り」を意識することが、赤ら顔改善の基本です。

紫外線対策を毎日の習慣にする

紫外線は赤ら顔のほぼすべてのタイプに共通する悪化因子です。天気や季節に関係なく、日焼け止めを毎日塗る習慣をつけましょう。SPF30・PA++以上を目安に、肌への負担が少ないノンケミカル(紫外線散乱剤)タイプがおすすめです。

外出時は帽子や日傘の併用も効果的です。室内にいても窓越しの紫外線(UVA)は肌に届くため、在宅ワークの日でも日焼け止めを塗る習慣をつけておくと安心です。紫外線対策はスキンケアの中でもっとも費用対効果が高い習慣のひとつといえます。

スキンケアの正しい順番

赤ら顔のケアでは、スキンケアアイテムを正しい順番で使うことも大切です。基本的な流れは「洗顔、化粧水、美容液、乳液(またはクリーム)、日焼け止め」の順番になります。

水分の多いアイテムから油分の多いアイテムへと順に重ねることで、うるおいを効率よく肌に閉じ込めることができます。赤みが気になるからとステップを省くのではなく、低刺激なアイテムで必要なケアを丁寧に行うことが改善への近道です。

赤ら顔をカバーするメイクのコツ

スキンケアで赤みを根本からケアしつつ、日中はメイクで上手にカバーするのも有効な方法です。グリーン系の化粧下地は赤みを補色で打ち消す効果があり、頬や鼻まわりに部分的に使うと自然な仕上がりになります。

ただし、厚塗りはかえって肌への負担になるため注意が必要です。カバー力の高い下地を薄く伸ばし、ファンデーションは赤みの強い部分だけ重ねるようにすると、肌への刺激を抑えながら赤みを目立ちにくくできます。クレンジングの際も摩擦を避け、肌にやさしいミルクタイプやジェルタイプの使用をおすすめします。

赤ら顔のケアは「継続」がカギ

赤ら顔のスキンケアは、数日で劇的な変化が出るものではありません。バリア機能の回復や肌のターンオーバーには時間がかかるため、最低でも1〜2カ月は同じケアを続けて肌の変化を観察することが大切です。

途中で「効果がない」と感じてケアを頻繁に変えると、肌に余計な刺激を与えてしまうこともあります。焦らず、肌にやさしいケアをコツコツ続けることが赤ら顔改善の近道です。

赤ら顔のケアに取り入れたい、ベーシックケアAZシリーズ

ベーシックケアAZシリーズ

ベーシックケアAZシリーズは、皮膚科専門医である野田真史医師が監修・開発したスキンケアシリーズです。赤ら顔やニキビなどの肌悩みに向き合ってきた臨床経験をもとに、アゼライン酸・ナイアシンアミド・セラミドを中心とした成分設計で、赤みが気になる肌のバリア機能をサポートします。

着色料・香料・シリコン・鉱物油・アルコールの5つのフリー処方を採用しており、刺激を受けやすい肌にも毎日安心してお使いいただけます。ここでは、赤ら顔ケアにとくに取り入れやすい3つのアイテムをご紹介します。

ベーシックケアAZ(乳液)

ベーシックケアAZ

セラミド・アゼライン酸・ナイアシンアミドを配合した保湿乳液です。角層のバリア機能をサポートしながら、赤みが気になる肌にうるおいを与えます。みずみずしいテクスチャで肌なじみがよく、化粧水を使わず単独でもお使いいただけます。

シンプルなスキンケアを好む方や、バリア機能の低下による赤みが気になる方に適した1本です。乳液でありながら保湿クリームに近いうるおい感があり、乾燥からくる赤みにもアプローチします。

AZクリアローション(化粧水)

AZクリアローション

アゼライン酸誘導体を3%配合した化粧水です。ナイアシンアミドと15種のアミノ酸がうるおいを届けながら、皮脂バランスを整える働きが期待できます。赤みとベタつきの両方が気になる肌の土台づくりに役立ちます。

洗顔後の最初のステップとして、コットンは使わず手のひらに広げ、顔全体にやさしくなじませてお使いください。乳液(ベーシックケアAZ)との併用で、化粧水で整えた肌にうるおいの蓋をするケアが完成します。

AZクリーム(クリーム)

AZクリーム

アゼライン酸を20%の高濃度で配合した集中ケアクリームです。赤みや炎症後の色素沈着が気になる部分にポイント的に使うことで、肌をなめらかに整えます。セラミドも配合されているため、高濃度でありながらうるおいを保ちやすい処方です。

スキンケアの最後のステップとして、気になる部分に薄くなじませてお使いください。乳液やローションで肌全体を整えたあとの仕上げとして取り入れると、集中的なケアが可能です。

AZウォッシュ(洗顔料)

AZウォッシュ

アゼライン酸誘導体とナイアシンアミドを配合したアミノ酸系洗顔料です。肌に必要なうるおいを残しながら、余分な皮脂や汚れをおだやかに落とします。きめ細かい泡立ちで摩擦を軽減できるため、洗顔時の刺激が気になる赤ら顔の方にも適しています。顔だけでなく全身にも使えるので、デコルテや背中の肌荒れが気になる方にもおすすめです。

ベーシックケアAZシリーズは、洗顔・化粧水・乳液・クリームがそろったスキンケアラインです。赤ら顔の原因に合わせてアイテムを選び、毎日のケアに取り入れてみてください。まずは化粧水と乳液のセットから始め、肌の状態を見ながらアイテムを増やしていくのもおすすめです。

料金一覧

商品名 通常価格(税込) 定期価格(税込)
ベーシックケアAZ(乳液・60g) 4,400円 3,960円
AZクリアローション(化粧水・125ml) 4,400円 3,960円
AZクリーム(クリーム・30g) 3,300円 2,970円
AZウォッシュ(洗顔料・150g) 3,850円 3,465円

定期購入は通常価格から10%オフでお届けします。送料やお届けサイクルの詳細は公式サイトでご確認ください。

よくある質問

Q. 赤ら顔は自然に改善しますか?

一時的なほてりによる赤みであれば、時間がたてば自然に引くことがあります。しかし、毛細血管の慢性的な拡張や酒さなどの皮膚疾患が原因の場合は、放置しても改善しにくいとされています。

赤みが数週間以上続くときは皮膚科を受診し、原因を特定したうえで適切なスキンケアや治療を組み合わせて対処することをおすすめします。早めに対処するほど改善が見込みやすくなります。

Q. 赤ら顔にアゼライン酸は使えますか?

アゼライン酸は海外で酒さの治療に広く使われている成分で、抗炎症作用や皮脂抑制作用が報告されています。日本では医薬品としての承認はありませんが、化粧品成分として赤みや肌荒れの日常的なケアに取り入れることができます。

はじめて使う場合は少量から試し、ピリつきなどの刺激がないか確認しながら続けるのがおすすめです。肌が慣れるまで数日かかることもありますが、多くの場合は一時的なもので、使い続けるうちに落ち着くことが多いとされています。

Q. 赤ら顔を悪化させやすい食べ物はありますか?

辛い食べ物(唐辛子やワサビなど)やアルコール、熱い飲み物は血管を拡張させやすく、赤みを一時的に強めることがあります。とくに酒さの方はこれらの刺激で症状が悪化しやすいとされています。

すべての方に当てはまるわけではありませんが、特定の食品を摂ったあとに赤みが強まると感じる場合は、その食品を控えめにするか、摂取量を減らしてみることをおすすめします。食事記録をつけると、自分にとっての悪化因子を見つけやすくなります。

Q. マスクをしていると赤ら顔が悪化する気がします。対策はありますか?

マスクの内側は蒸れやすく、温度と湿度が上がることで血管が拡張しやすくなります。また、マスクの繊維による摩擦も赤みの原因になります。肌当たりのやさしい素材のマスクを選び、外したあとはすぐにぬるま湯で汗や皮脂を軽く洗い流して保湿するとよいでしょう。

まとめ

赤ら顔の原因は、毛細血管の拡張・バリア機能の低下・酒さなどの炎症性疾患・外的刺激と、人によってさまざまです。同じ「赤み」でも原因が異なれば適切なケアも変わるため、まずは自分の赤みがどのタイプに近いかを把握することが改善への第一歩です。

日々のスキンケアでは、摩擦を減らしたやさしい洗顔を基本に、セラミドやナイアシンアミドによる保湿の強化、アゼライン酸配合アイテムの活用をおすすめします。あわせて紫外線対策を毎日の習慣にし、食事や生活習慣の面からも赤みの悪化因子を減らしていきましょう。

赤みが長引く場合やブツブツを伴う場合は、自己判断で済ませず皮膚科専門医に相談してください。スキンケアと医療的なケアを組み合わせることで、より効果的なアプローチが可能になります。

ベーシックケアAZシリーズは、皮膚科専門医監修のもとアゼライン酸・ナイアシンアミド・セラミドを配合した低刺激処方のスキンケアラインです。赤ら顔の原因に合わせて洗顔・化粧水・乳液をお選びいただけます。毎日の保湿ケアを見直すきっかけとして、ぜひお試しください。

参考文献

[1]https://www.dermatol.or.jp/dermatol/wp-content/uploads/xoops/files/guideline/zasou2023.pdf

[2]https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC10773789/

[3]https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/16924055/

野田先生写真

記事執筆ドクター

池袋駅前のだ皮膚科 院長

野田 真史

経歴

  • 2007年

    東京大学医学部医学科卒業

  • 2009年

    東京大学医学部附属病院初期研修修了

  • 2009年

    東京大学皮膚科に入局し、東京大学医学部附属病院

  • 2013年

    日本皮膚科学会認定皮膚科専門医取得

  • 2014年

    東京大学大学院医学系研究科卒業、医学博士
    米国ロックフェラー大学 Instructor in Clinical Investigation
    兼Associate Attending Physician
    ニューヨーク州医師免許を取得
    Master in translational science(MSc)取得

  • 2016年

    東京大学医学部附属病院 皮膚科 助教

  • 2018年

    池袋駅前のだ皮膚科開院

資格

東京大学医学部医学科卒業 / 皮膚科専門医(日本皮膚科学会認定)/ 医学博士(東京大学大学院医学系研究科)/ ニューヨーク州医師免許 / ECFMG certificate(アメリカ医師国家試験合格証) / Master in translational science(米国ロックフェラー大学)/ 米国ロックフェラー大学皮膚科