皮膚科医が解説|酒さ様皮膚炎のスキンケアで気をつけたい保湿・成分・対策まとめ

酒さ様皮膚炎は、皮膚が過敏な状態になっているため、刺激になりやすいスキンケアは避けることが重要です。

この記事では、酒さ様皮膚炎の方に保湿が必要な理由とあわせて、おすすめの保湿成分や注意したい成分についてわかりやすく解説します。

酒さ様皮膚炎にスキンケアは必要?

酒さ様皮膚炎とはどんな症状か

酒さ様皮膚炎は、顔にステロイド外用薬を長期間使用することによって起こる副作用として知られています。医師の指示に従わず、不適切に使用すると、さらに副作用が起こりやすくなるため注意しましょう。

また、タクロリムス外用薬の長期間使用をきっかけに発症するケースも報告されています。ただし、これらの外用薬を使用したすべての方に起こるわけではなく、体質や皮膚の状態、使用部位や期間などの個人差が関与していると考えられています。

主な症状として、赤みやほてり、かゆみ、毛細血管の拡張、ニキビのようなポツポツ、膿がたまったブツブツなどが挙げられます。また、うろこ状の皮膚がはがれることもあります。

症状が出る部位は、あごなどの口周りや鼻下などです。

見た目は症状は酒さに似ていますが、発生メカニズムが異なります。改善の第一歩は、悪化因子となっているステロイド外用薬やタクロリムス外用薬を、医師の指示のもとで中止または減量することです。さらに原因への対処と並行して、適切なスキンケアを行うことが重要です。

保湿は逆効果?医師の見解と理由

酒さ様皮膚炎は、炎症や血管反応などにより皮膚が刺激に対して過敏なため、治療の過程でバリア機能が低下しやすいことも少なくありません。そのため、適切な保湿によって皮膚を外的刺激から守ることが重要と考えられます。。

ただし、すべての保湿成分が酒さ様皮膚炎に適しているわけではありません。例えば、ヘパリン類似物質は血行促進作用があるため、赤みが増す可能性があります。このように、酒さ様皮膚炎では症状や皮膚の状態に合わせて保湿成分を選ぶことが重要です。

スキンケアが必要な理由

酒さ様皮膚炎の治療では、まずはステロイド外用薬を中止します。使用を中止した後には「リバウンド現象」と呼ばれる一時的な症状の増悪が起こります。この時期は、赤みやほてり、むくみ、乾燥、ジュクジュク感、皮膚がはがれるなどの症状が起きます。

14日ほどをピークとして穏やかに治りますが、皮膚が敏感な状態なため、刺激をできるだけ避けることが重要です。適切なスキンケアを行なうことで、刺激を減らし症状の悪化を和らげる効果が期待できます。

悪化させないためのスキンケア選び

避けるべき成分・アイテムとは

酒さ様皮膚炎は、皮膚が刺激に対して過敏な状態になっているため、刺激になりやすい成分や、症状を悪化させる可能性のあるスキンケアは避けることが重要です。

ピーリング

ピーリングは肌の古い角質を取り除き、肌のターンオーバーを促します。使用する成分の種類や濃度によっては皮がむけて赤みがでることがあります。

酒さ様皮膚炎は皮膚が刺激を受けやすい状態です。ピーリングを行なうことで赤みやひりつきが増す可能性があります。

レチノール

レチノールは使い始めたころに「A反応」と呼ばれる症状が起こることがあります。A反応とは皮むけ、赤み、ひりつき感などの症状を指します。A反応が出ていても無理して続けると、炎症や赤みが強く出ることがあります。

ヘパリン類似物質

ヘパリン類似物質はドラッグストアなど市販でも入手できる成分です。保湿成分としてよく使われていますが、血行を促進する作用があります。赤みが目立つ酒さ様皮膚炎では悪化する可能性があり、一般的には推奨されていません。

おすすめの成分|セラミド

セラミドは保湿成分で、スキンケアで補うことで高い保湿力や皮膚のバリア機能を高めます。刺激に弱くなっている酒さ様皮膚炎の治療中にも使用しやすい成分です。

紫外線を繰り返し浴びると、血管が拡張し、赤みが悪化する場合があります。紫外線対策として肌に合った日焼け止めや物理的紫外線対策を使うことが大切です。

酒さ様皮膚炎に合うスキンケア方法と選び方

スキンケアの基本ステップ

1.肌を清潔に保つ

1日2回の洗顔で肌を清潔に保ちます。低刺激成分の洗顔料やクレンジングを選ぶのがおすすめです。

2.摩擦を避けてせずやさしく洗う

洗顔は、肌への刺激になりにくいぬるま湯を使用し、洗顔料はしっかり泡立ててからやさしく洗うようにします。

洗顔後は、タオルでこすらず軽くおさえるようにして水分を拭き取ります。

3.保湿を行う

洗顔後は肌の乾燥を防ぐため、速やかに保湿します。

敏感肌向けの製品を選ぶときの基準

パッチテストや感覚刺激テストをクリアしている製品は、一般的なスキンケア製品と比べて、肌荒れのリスクが低いとされています。そのため、低刺激性と表示された製品を選ぶようにしましょう。

酒さ様皮膚炎の方にもお使いいただけるベーシックケアAZシリーズ

ベーシックケアAZシリーズは、酒さ様皮膚炎の方におすすめのアゼライン酸・ナイアシンアミド・セラミド配合のスキンケアです。日本皮膚科学会認定の皮膚科専門医・野田真史医師が開発したドクターズコスメで、5つのフリー処方(着色料・香料・シリコン・鉱物油・アルコール不使用)です。

ベーシックケアAZ

アゼライン酸とナイアシンアミドを配合し、赤みやボツボツを和らげる効果が期待できます。保湿成分としてセラミドを配合し、肌のバリア機能を補います。さらに優れた水分保持機能を持つヒアルロン酸も配合することで、さらに高い保湿力が期待できます。

●使い方

洗顔→化粧水→美容液→ベーシックケアAZ→治療薬

詳しくは、「商品ページ」をご覧ください。

ベーシックケアAZクリアローション

3%のアゼライン酸誘導体*1とナイアシンアミドにより、肌の赤みを和らげる効果が期待できます。また、天然保湿因子の構成成分である15種類のアミノ酸*2がうるおいをサポートし、透明感のある肌に導きます。

*1:アゼロイルジグリシンK

*2:リシンHCl、グルタミン酸、グリシン、ロイシン、ヒスチジンHCl、セリン、バリン、アスパラギン酸Na、トレオニン、アラニン、イソロイシン、フェニルアラニン、アルギニン、プロリン、チロシン

●使い方

洗顔→ベーシックケアAZクリアローション→美容液→乳液→治療薬

詳しくは、「商品ページ」をご覧ください。

ベーシックケアAZウォッシュ

アゼライン酸誘導体とナイアシンアミドを配合した、肌にやさしいアミノ酸系洗顔料です。 皮脂によるザラつきや、乾燥でくすみがちな肌も、やわらかく洗い上げてクリアな印象へ導きます。

敏感肌でも使いやすい低刺激処方で、うるおいはしっかりキープ。洗い流した後もつっぱりにくく、洗顔後の肌をすこやかに整えます。

【使い方】

ベーシックケアAZウォッシュ→化粧水→美容液→乳液・クリーム

詳しくは、商品ページをご覧ください。

価格

製品名

通常購入

定期購入

ベーシックケアAZ(60g)

4,400円(税込)

3,960円(税込)

ベーシックケアAZクリアローション

(125ml)

4,400円(税込)

3,960円(税込)

ベーシックケアAZウォッシュ(150g)

3,850円(税込)

3,465円(税込)

よくある質問

治療薬と併用できますか?

治療薬と併用できます。治療薬はスキンケアの最後にお使いください。また、心配な方は担当医にご確認ください。

使ってみたらピリピリ感やかゆみがあります。

アゼライン酸配合のため、使用初期にピリピリ感やかゆみを感じることがあります。この刺激感は、通常数日〜2週間ほどで徐々に肌が慣れてくる場合が多いです。

刺激が気になる方には、最初はごく少量・小範囲から試す、使用頻度を調整する(1日1回/隔日など)、保湿剤と併用するなどお試しください。

酒さ様皮膚炎で毎日のスキンケアに悩んだらべーシックケアAZシリーズ

酒さ様皮膚炎では自分の肌に合ったスキンケアを探すことが大切です。ベーシックケアAZは酒さ様皮膚炎の方にも使いやすいアイテムで、ナイアシンアミド、アゼライン酸、セラミドがバランスよく配合されてます。製品選びの参考にしてみてください。

野田先生写真

記事執筆ドクター

池袋駅前のだ皮膚科 院長

野田 真史

経歴

  • 2007年

    東京大学医学部医学科卒業

  • 2009年

    東京大学医学部附属病院初期研修修了

  • 2009年

    東京大学皮膚科に入局し、東京大学医学部附属病院

  • 2013年

    日本皮膚科学会認定皮膚科専門医取得

  • 2014年

    東京大学大学院医学系研究科卒業、医学博士
    米国ロックフェラー大学 Instructor in Clinical Investigation
    兼Associate Attending Physician
    ニューヨーク州医師免許を取得
    Master in translational science(MSc)取得

  • 2016年

    東京大学医学部附属病院 皮膚科 助教

  • 2018年

    池袋駅前のだ皮膚科開院

資格

東京大学医学部医学科卒業 / 皮膚科専門医(日本皮膚科学会認定)/ 医学博士(東京大学大学院医学系研究科)/ ニューヨーク州医師免許 / ECFMG certificate(アメリカ医師国家試験合格証) / Master in translational science(米国ロックフェラー大学)/ 米国ロックフェラー大学皮膚科