「ニキビ肌の正しいスキンケアを知りたい」「ニキビ肌に合う製品を見つけたい」と思っている方は多いのではないでしょうか。
ニキビができる主な要因は皮脂の過剰分泌、毛穴のつまり、アクネ菌の増殖などです。これらを解消するためには、正しいスキンケアと適切な製品選びが大切です。
そこで今回はニキビ肌の方向けに、スキンケアの基本と製品選びのコツをご紹介します。
ニキビ肌のスキンケアの4つのポイント
①洗顔
ニキビ肌の洗顔は1日2回が推奨されています。洗顔料を泡立て、皮脂や汚れをやさしく落とします。すすぎはぬるま湯がおすすめです。
過剰な洗顔や熱いお湯でのすすぎは、肌のバリア機能を損ない、乾燥や炎症を起こしやすくなるため、結果的にニキビが悪化することがあります。
洗顔後はタオルで軽くおさえるようにして水分をとります。ニキビ肌は肌のバリア機能が低下して、刺激に弱い状態です。ゴシゴシこすると肌の負担になるので、優しくおさえます。
②保湿
洗顔後の肌は乾燥しやすいので、洗顔後はすぐに保湿します。肌に潤いを与えることで、バリア機能を整えます。
油分が多い製品は毛穴をふさぎやすく、ニキビを悪化させることがあるため、ノンコメドジェニックテスト済みやジェルやローションなど軽めのテクスチャの製品を選びましょう。
③ニキビ肌向けの成分
ニキビの改善をサポートする成分が入ったスキンケアアイテムを取り入れることがおすすめです。アゼライン酸やナイアシンアミドは皮脂分泌を整え、肌をすこやかに保つ働きがある成分です。
グリコール酸や乳酸(AHA)、レチノールなど角質を整える成分を含むアイテムを取り入れることで、ニキビができにくい肌を目指すことができます。
④紫外線対策
紫外線はニキビの炎症を悪化させたり、色素沈着によるニキビ跡を濃くしたりする原因になります。日焼け止め、帽子、日傘などの日常的なUVケアを取り入れ紫外線から肌を守ることが大切です。
ニキビ肌のスキンケアの選び方
ニキビ肌の方はニキビ改善をサポートする成分に加え、ニキビになりにくい処方である「ノンコメドジェニックテスト済み」の表記された製品を選ぶのがおすすめです。これは、面ぽう(コメド)ができにくい処方であることを確認したテストで、全ての人にニキビができないわけではありませんが、選択の一つになります。
また、肌が敏感な方や荒れやすい方は、「低刺激性」や「アレルギーテスト済み」「パッチテスト済み」と表記がある製品を選ぶと安心ですです。これは、刺激やアレルギー反応のリスクを確認した上で設計されていることを示しますが、肌の状態や個人差で反応は異なるため、異常を感じたら使用を中止しましょう。
ニキビの種類に合わせたスキンケア
ニキビには4つの段階があります。治療薬に加えて、ニキビの種類に合ったスキンケア成分をプラスすることで、毎日のケアがより効果的になります。
白ニキビ(閉鎖面ぽう)
白ニキビは、皮脂や角質が毛包の開口部をふさいでいる状態です。非炎症性で小さく白いポツポツに見えます。
スキンケアは過剰な皮脂や角質を整えて、毛穴詰まりを防ぐことが大切です。サリチル酸(BHA)、グリコール酸・乳酸(AHA)、アゼライン酸などの成分は角質をケアし白ニキビを予防します。レチノールにも肌のターンオーバーを整える作用があります。
黒ニキビ(開放面ぽう)
黒ニキビは毛穴の入り口が開いて、毛穴に詰まっている皮脂や角質が酸化して黒く見える状態です。
スキンケアは白ニキビと同様に、皮脂や角質を整えるケアが基本です。サリチル酸(BHA)やグリコール酸・乳酸(AHA)、アゼライン酸、レチノールは毛穴の詰まりを防ぎます。
赤ニキビ
赤ニキビは毛穴にたまった皮脂を栄養にしてアクネ菌が増殖して、炎症が起きている状態です。多くの場合、腫れ、熱感、発赤、痛みなどの症状があります。
スキンケアは、炎症を抑え、肌のバリア機能を保つことが大切です。アゼライン酸やグリチルチリン酸2K、セラミドなどの成分が、肌を穏やかに整え、すこやかな状態をサポートします。
黄ニキビ
黄ニキビは赤ニキビが進行し、炎症が強まり中心部に膿(うみ)がたまった状態です。痛みや熱感を伴うことがあります。膿を出そうとして無理につぶすと、炎症が悪化したり、ニキビ跡につながることがあるため注意が必要です。
スキンケアは、セラミドやヒアルロン酸などの保湿成分で肌の乾燥を防ぐことが大切です。
サリチル酸(BHA)やグリコール酸(AHA)などのピーリング成分やレチノールなどの角質ケア成分は、炎症しているときは刺激になる場合があるため、炎症が落ち着いてから使用するのがおすすめです。また、油分の多いクリームはニキビの悪化につながることもあるため、ジェルや乳液など軽い使用感の保湿剤が適しています。
ニキビ治療中に注意するスキンケア成分
ニキビ治療で使用されるアダパレンや過酸化ベンゾイルの外用薬は乾燥しやすいので、刺激が強いピーリング成分やレチノールを併用すると刺激を感じやすくなることがあります。治療薬の使用などで肌が敏感なときは、セラミドやヒアルロン酸などが配合された保湿ケアを意識しましょう。
また過酸化ベンゾイルとレチノールを同時に重ねて塗ると、過酸化ベンゾイルで分解され効果が減弱する可能性があるため注意が必要です。併用したい場合は時間を離して塗ることを推奨しています。最近では洗い流すタイプの過酸化ベンゾイルの治療薬が発売されたので、それを用いるのもおすすめです。
ニキビ肌が避けたい NGケア
スクラブ洗顔
スクラブの摩擦によって肌にダメージを加えたり、皮膚のバリア機能を低下させることがあります。使用する場合は、肌にダメージが少ない粒子が細かいものを選びましょう。週1回以下など使用頻度を減らしたり、十分に洗い流すなど、適切に使用するようにしましょう。
保湿をしない
ニキビができやすい脂性肌だからといって保湿しないのは、ニキビを悪化させる要因になります。乾燥すると肌のバリア機能が低下し、ニキビができやすくなります。油分の少ないジェルや乳液タイプを使うのがおすすめです。
油分の多いスキンケアを選ぶ
油分の多いクリームやオイルは、毛穴を詰まらせることがあります。ノンコメドジェニックテスト済みの表示がある製品を選ぶと安心です。
ニキビパッチを貼る
ニキビパッチは、貼ることで外的刺激から保護するメリットもありますが、密封によりアクネ菌が繁殖して悪化するリスクや、かぶれてしまうなどのデメリットが大きいため推奨していません。特に、炎症が強く膿をもつニキビには避けるのが無難です。
日焼け止めを塗らない
日焼けは皮脂が酸化して炎症を促進し、ニキビ跡の赤みや色素沈着を悪化させる要因になります。ニキビ、ニキビ跡を悪化させないためにも、日焼け止めを塗ることが推奨されます。
ベーシックケアAZの特長と成分構成
ベーシックケアAZはニキビ肌の毎日のスキンケアにおすすめです。日本皮膚科学会認定の皮膚科専門医・野田真史医師が開発したドクターズコスメで、ニキビ肌におすすめのスキンケア成分、アゼライン酸、ナイアシンアミド、セラミドを配合しています。また5つのフリー処方(着色料・香料・シリコン・鉱物油・アルコール不使用)です。
アゼライン酸は、小麦やライ麦といった穀物に含まれている天然由来の成分(飽和ジカルボン酸)です。皮脂分泌抑制作用により毛穴の炎症を起きにくくします。またアゼライン酸にはメラニン生成を抑制する作用もあり、色素沈着にも効果が期待できます。
ナイアシンアミドは、皮脂分泌抑制作用で赤みやぽつぽつをケアします。さらにコラーゲンやセラミドの生成を促進させる作用で、肌のバリア改善も期待できます。
セラミドは保湿と同時にニキビで崩れた皮膚バリア機能を補います。
アゼライン酸とナイアシンアミドについて詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。
https://tokyoderm-online.com/shop/information/columnlotion_columnaz02
https://tokyoderm-online.com/shop/information/columnaz03
含まれている全成分
水、スクワラン、グリセリン、BG、ジグリセリン、ポリソルベート60、ホホバ種子油、シア脂、アゼライン酸、加水分解サケ卵巣膜エキス、サクンニル、アテロコラーゲン、ヒアルロン酸Na、カルボキシメチルキトサンサクシナミド、ハマナス果実エキス、セラミドEOP、セラミドNP、セラミドAP、フィドスフィシゴシン、α-アルブチン、ナイアシンアミド、トコフェロール、アルギ二ン、ダイズ油、ステアリン酸、コレステロール、ラウロイルラクチレートNa、ステアリン酸グリセリル(SE)、ステアリン酸グリセリル、スデアリン酸ソルビタン、キサンタンガム、カルボマー、シクロデキストリン、カプリルルグリコール
ベーシックケアAZ【乳液】について詳しく見る
リンク:https://tokyoderm-online.com/shop/products/basiccareaz
ベーシックケアAZを使った実践ケア
洗顔〜保湿までの正しいケア手順
洗顔、化粧水、美容液、ベーシックケアAZ、治療薬(あれば)の順番で使用します。
ベーシックケアAZを1-2プッシュを手に取り、両手で包み込むように顔全体に浸透※させます。
※角質層まで
使用時の注意点
アゼライン酸を配合しているため、使い始めはピリピリ感やかゆみを感じる場合があります。この刺激感は通常数日〜2週間ほどで、徐々に肌が慣れてくることがほとんどです。
刺激が気になる方は、次の方法をお試しください。
・最初はごく少量・小範囲から試してみる
・1日1回、隔日など使用間隔を調整する
・保湿剤と併用する
ベーシックケアAZを使い始めて以前より明らかにニキビが悪化した場合は、使用を中止し、お近くの皮膚科医にご相談ください。
どんな方におすすめか
・アゼライン酸のスキンケアを探している方
・市販のニキビ用のスキンケアは刺激が強くて荒れてしまう方
・市販のスキンケアアイテムで、アゼライン酸の配合濃度が高くて肌に合わなかった方
・信頼できるドクターズコスメを使いたい方
・毎日のケアをシンプルに続けたい方
価格
通常購入 60g 4,400円(税込)
定期購入 60g 3,960円(税込)
よくある質問
Q どのくらいで効果がでますか?
A まず2週間ほどお使いください。
Q 治療薬と併用できますか?
A 治療薬と併用できます。治療薬はスキンケアの最後にお使いください。
Q ベーシックケアAZクリアローションとラインづかいした方がよいですか?
A ラインで使用しても良いですし、ベーシックケアAZ単独でもお使いいただけます。
ニキビ肌のスキンケアはベーシックケアAZ
ベーシックケアAZには、ニキビ肌におすすめのアゼライン酸、ナイアシンアミド、セラミドがバランスよく配合されています。市販のスキンケアで自分にあったものを見つけられなかった方や、ドクターズコスメを探している方におすすめです。ぜひ製品選びの参考にしてみてください。
【記事監修:池袋駅前のだ皮膚科院長|野田 真史】
記事執筆ドクター
池袋駅前のだ皮膚科 院長
野田 真史
経歴
2007年
東京大学医学部医学科卒業
2009年
東京大学医学部附属病院初期研修修了
2009年
東京大学皮膚科に入局し、東京大学医学部附属病院
2013年
日本皮膚科学会認定皮膚科専門医取得
2014年
東京大学大学院医学系研究科卒業、医学博士
米国ロックフェラー大学 Instructor in Clinical Investigation
兼Associate Attending Physician
ニューヨーク州医師免許を取得
Master in translational science(MSc)取得2016年
東京大学医学部附属病院 皮膚科 助教
2018年
池袋駅前のだ皮膚科開院
資格
東京大学医学部医学科卒業 / 皮膚科専門医(日本皮膚科学会認定)/ 医学博士(東京大学大学院医学系研究科)/ ニューヨーク州医師免許 / ECFMG certificate(アメリカ医師国家試験合格証) / Master in translational science(米国ロックフェラー大学)/ 米国ロックフェラー大学皮膚科