【医師解説】ニキビの種類と原因を解説!おすすめ成分と効果を紹介

繰り返すニキビに悩んでいませんか?ニキビには白ニキビや赤ニキビなど複数の段階があり、それぞれ適切なケアが異なります。
本記事では、ニキビの種類と主な原因、おすすめのスキンケア成分、その効果について解説します。

まず知るべきニキビの種類

ニキビケアを行なう前に、まずは今あるニキビがどのタイプかを正しく見極めることが大切です。ニキビは進行段階によって状態が異なり、それぞれに適したアプローチがあります。[1]

白ニキビ・黒ニキビ

ニキビの最初の段階は、微小面皰(びしょうめんぽう)と呼ばれ、毛包の出口が詰まり、皮脂や角質がたまることで発生します。毛穴ので口が塞がり、角栓がたまるのが白ニキビ(閉鎖面皰:へいさめんぼう)、毛穴の先が開いていて表面の角栓が酸化して黒く見えるものが黒ニキビ(開放面皰:かいほうめんぼう)です。

この段階では炎症はほとんど認めず、肌の表面に小さなブツブツやざらつきを感じることが多く、放置すると炎症病変に進行する可能性があります。できやすい部位は、皮脂の分泌が活発なTゾーン(額や鼻)です。

赤ニキビ・黄ニキビ

白ニキビ・黒ニキビの状態が続くと毛穴の内部でアクネ菌が増殖し、炎症を引き起こし赤ニキビ(丘疹)へ進行します。

さらに炎症が強くなると、膿を伴う黄ニキビ(膿疱)へ進行します。赤みや痛みを伴いやすく、炎症後色素沈着やニキビ跡として残るリスクが高まります。

炎症の程度によっては、皮膚の深部までダメージが及び、嚢腫(のうしゅ)、結節(けっせつ)、硬結(こうけつ)などへ進み、瘢痕化の確率が急上昇します。大人ニキビでは、頬やフェイスラインなどのUゾーンにできやすいのが特徴です。

ニキビにおすすめの成分

ここでは、ニキビの種類に応じたおすすめのケア成分を解説します。

【白・黒ニキビ】毛穴の詰まりを解消する成分

白ニキビや黒ニキビの予防・ケアには、毛穴の詰まりを防ぐ角質ケア成分や、肌のバリア機能を整えて、ターンオーバーの乱れを改善する保湿成分をバランスよく取り入れることがポイントです。サリチル酸(BHA)、アダパレン、過酸化ベンゾイル、アゼライン酸(15〜20%)は、国際的に選択肢として用いられています。

また、アゼライン酸は妊娠中や授乳中の方も使用可能とされており、安全性が高く、長期ケアにも向いています。

しかし、高濃度のアゼライン酸は刺激を感じる人もいます。そんな人にはアゼライン酸誘導体(アゼロイルジグリシンKなど)が選択肢として有効です。

アゼライン酸誘導体は、皮脂分泌のバランス調整や角質層の水分保持機能、肌のコンディションを整える作用があります。[2]肌のざらつきや毛穴詰まりのケア成分として、欧米のスキンケア製品でも取り入れられています。

アゼライン酸については「アゼライン酸の効果とベーシックケアAZの魅力を紹介」でも詳しく解説していますので、こちらもぜひ参考にご覧ください。

【赤・黄ニキビ】炎症を抑え、菌の増殖を抑える成分

赤ニキビや黄ニキビのように炎症を伴う段階では、抗炎症と肌のバリア機能をサポートする成分を選ぶことが大切です。なかでも、ナイアシンアミドは、皮脂バランスの乱れや肌荒れが気になる方のスキンケア成分として使用されています。

海外の研究では、ナイアシンアミドを3~5%の濃度で配合したスキンケアを使用した場合、皮脂量や肌の赤み、肌荒れの原因となる汚れ(ポルフィリン)に関わる肌状態の変化が見られたと報告されています。[3]

ナイアシンアミドについては「肌悩みに万能なナイアシンアミドとは」でも詳しく解説していますので、こちらも参考にご覧ください。

ニキビ跡の赤み(炎症後紅斑)、茶色み(炎症後色素沈着)におすすめの成分

ニキビが治ったあとに残る赤みや茶色みは、炎症後の皮膚反応によって起こるものです。肌の明るさや、透明感をサポートする整肌成分を含むケアを取り入れましょう。赤み・茶色みの両方にアプローチできるアゼライン酸(15〜20%)とトラネキサム酸がおすすめです。

アゼライン酸は抗炎症作用により赤みを軽減し、メラニン生成を抑制することで茶色みの改善が期待できます。トラネキサム酸は炎症性サイトカインを抑制し、赤みを軽減すると同時に、メラノサイト活性を抑えて茶色みにもアプローチできます。

ニキビケア成分の選び方

ニキビケア成分は、肌悩みや肌質、炎症の有無に合わせて選びましょう。敏感肌の方は、刺激の少ない処方を選ぶこともポイントです。成分の濃度が高いと、刺激を感じやすいこともあるため、肌の反応を見ながら試してみてください。

保湿バランスや製品の信頼性、成分との組み合わせも考慮して、自分に合ったアイテムを選択しましょう。

ベーシックケアAZの紹介

「ベーシックケアAZ」は、アゼライン酸・ナイアシンアミド配合の皮膚科専門医が開発したスキンケアシリーズです。毛穴詰まりや皮脂バランスの乱れ、ニキビによる赤みにアプローチしながら、肌荒れや色素沈着にも配慮しています。

セラミドやヒアルロン酸など保湿成分も配合し、肌のバリア機能をサポートします。敏感肌の方にも使いやすいよう、着色料・香料・アルコールなどを含まない低刺激設計です。脂性肌や混合肌をはじめ、ニキビや赤ら顔に悩む方におすすめのスキンケア製品です。

ベーシックケアAZの費用

ベーシックケアAZのお届けは、全国一律550円(税込)5,000円(税込)以上で送料無料です。

ベーシックケアAZ

通常価格

定期購入

ベーシックケアAZ クリアローション 125ml

4,400円(税込)

3,960円(税込)

ベーシックケアAZ 乳液 60g

4,400円(税込)

3,960円(税込)

ベーシックケアAZクリーム 30g

3,300円(税込)

2,970円(税込)

ニキビの種類やケア成分に関するよくある質問

ここでは、ニキビの種類やケア成分に関するよくある質問に回答しました。

Q:アゼライン酸やナイアシンアミドは併用しても大丈夫ですか?

基本的に併用しても問題ありません。どちらも刺激が少なく、毛穴詰まりや皮脂バランスの乱れ、炎症にアプローチします。作用が異なるため、併用することでニキビ予防や肌のトーンケアに幅広く対応可能です。

Q:スキンケアだけでニキビは改善しますか?

軽度のニキビであれば、肌状態に合ったスキンケアを継続することで改善が期待できます。ただし、炎症が強い場合や繰り返すニキビの場合、外用薬や内服薬などのアプローチが必要になることもあります。悪化する前に、皮膚科への相談をおすすめします。

ニキビの種類や原因に合わせてケアしましょう

ニキビケアに効果的な成分は、ニキビの種類や原因によって異なります。アゼライン酸誘導体、ナイアシンアミドなどの成分を理解し、刺激の少ない処方を選びましょう。スキンケアだけで不安な場合は、早めに皮膚科へご相談ください。

【池袋駅前のだ皮膚科|野田真史 監修】

 

【参考文献】

[1]皮膚科Q&A.日本皮膚科学会.

https://www.dermatol.or.jp/qa/qa3/q02.html

[2]Rigano, L., & Cucchiara, M. (2003). Azeloyl-glycine: A new active in skin disequilibrium. Journal of Applied Cosmetology, 21, 177–188. 

https://www.researchgate.net/publication/288283241_Azeloyl-Glycine_A_new_active_in_skin_disequilibrium

[3]Sahu, R. K., Patel, K., Patel, D., & Patel, M. (2024). Overview of acne: Their biochemical relevance and roles in skin pathology. Pharmacognosy Reviews.

https://www.researchgate.net/publication/387072857_Overview_of_Acne_their_Biochemical_Relevance_and_Roles_in_Skin_Health

[4]Saeedi, M., Eslamifar, M., Khezri, K. (2021). α-Arbutin: A dual-functional skin whitening agent. Phytotherapy Research, 35(2), 939–950.

https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/ptr.7076

野田先生写真

記事執筆ドクター

池袋駅前のだ皮膚科 院長

野田 真史

経歴

  • 2007年

    東京大学医学部医学科卒業

  • 2009年

    東京大学医学部附属病院初期研修修了

  • 2009年

    東京大学皮膚科に入局し、東京大学医学部附属病院

  • 2013年

    日本皮膚科学会認定皮膚科専門医取得

  • 2014年

    東京大学大学院医学系研究科卒業、医学博士
    米国ロックフェラー大学 Instructor in Clinical Investigation
    兼Associate Attending Physician
    ニューヨーク州医師免許を取得
    Master in translational science(MSc)取得

  • 2016年

    東京大学医学部附属病院 皮膚科 助教

  • 2018年

    池袋駅前のだ皮膚科開院

資格

東京大学医学部医学科卒業 / 皮膚科専門医(日本皮膚科学会認定)/ 医学博士(東京大学大学院医学系研究科)/ ニューヨーク州医師免許 / ECFMG certificate(アメリカ医師国家試験合格証) / Master in translational science(米国ロックフェラー大学)/ 米国ロックフェラー大学皮膚科