肌のごわつきやザラつき、毛穴の詰まりが気になり、角質ケアを取り入れるべきか迷う方も多いのではないでしょうか。角質は肌のバリア機能を担う重要な組織の一部であり、古くなった角質は本来、自然にはがれ落ちていきます。そのため、ピーリングはすべての方に必要なケアではありません。
一方で、肌のごわつきやザラつき、毛穴詰まりなどが気になる場合には、肌状態や肌悩みに合った角質ケアがを取り入れることが選択肢の一つになります。ピーリング成分には、AHA・BHA・PHAなどさまざまな種類があり、それぞれの特徴が異なります。
この記事では、角質ケアやピーリングの基本から、期待できる効果、AHA・BHA・PHAの違い、肌悩みに合わせた選び方、正しい使い方まで解説します。
角質ケアとは?
角質ケアというと「古い角質を落とすケア」をイメージしやすいものの、角質には肌を守る大切な役割があります。
まずは、角質のはたらきやごわつく原因、ピーリングとの関係について確認していきましょう。
角質とは
一般に「角質」と呼ばれる角層は、表皮のいちばん外側にあり、外部刺激や水分の蒸発から肌を守るバリア機能を担っています。
角層は、角質細胞と、そのすき間を埋める細胞間脂質などから構成されています。
角質細胞は一定期間肌表面にとどまったあと、酵素のはたらきによって自然にはがれ落ちます。健康な肌では、角質が一定のサイクルで入れ替わるため、過度に取り除く必要はありません。
角質がごわつく原因
角質は本来、一定のサイクルで自然にはがれ落ちますが、乾燥などによってこの過程が乱れると、角質が肌に残りやすくなり、ごわつきにつながることがあります。また、こする洗い方や洗いすぎ、摩擦も角層の状態を乱す要因です。
毛穴の出口で角化が乱れると、角質や皮脂などが毛穴に詰まり、角栓が形成されたり、ニキビにつながることがあります。
ピーリングは角質ケアのひとつ
角質ケアには、酸などを使う化学的な方法と、スクラブなどで物理的に取り除く方法があります。ピーリングは、AHA・BHA・PHAなどの成分を用いて角層の剥離を促すなど、肌表面の角層に作用させる方法です。
ただし、ホームケアのピーリングと医療機関でおこなうケミカルピーリングでは、使用する成分や濃度、方法が異なります。ピーリングが必要かどうかは肌質だけでなく、その日の肌状態や肌悩みもあわせて判断することが大切です。
ピーリングによる角質ケアで期待できること
ピーリングによる角質ケアは、肌表面のザラつきや毛穴詰まりなどが気になる場合に取り入れられます。
ここでは、角質ケアによって期待できることを肌悩み別にみていきましょう。
肌のザラつき・ゴワつきをなめらかに整える
角層の状態が乱れると、肌に触れたときにザラつきやゴワつきを感じることがあります。
ピーリング成分には、角質の細胞どうしの結びつきをゆるめ、角層の剥離を促す作用があります。肌表面がなめらかに整うことで、手ざわりの変化を感じやすくなるでしょう。
毛穴詰まり・角栓が気になる肌を整える
角栓は、毛穴の中で皮脂や角質が混ざり合ってできるものです。角質ケアは角栓を直接抜き取るものではなく、毛穴の角化を整え、角質がたまりにくい状態を目指すケアです。
角栓が気になるからといって無理に押し出すのではなく、洗顔や保湿も含めて、肌に負担をかけにくい続けやすいケアを選びましょう。
ニキビ・毛穴詰まりが気になる肌を整える
ニキビの初期段階である面皰は、毛包内に皮脂や角質がたまり、毛穴が詰まった状態です。
「尋常性痤瘡・酒皶治療ガイドライン2023」では、標準治療が無効または実施できない場合に、グリコール酸またはサリチル酸マクロゴールによるケミカルピーリングが選択肢のひとつとして記載されています[1]。
ただし、ホームケアのピーリングは、医療機関でおこなうケミカルピーリングとは異なります。ホームケアでは、毛穴詰まりが気になる肌の角質ケアとして取り入れるとよいでしょう。
赤みや膿を伴うニキビがある場合は、自己判断でピーリングを続けず、皮膚科での治療を優先しましょう。
古い角質によるくすみをケアする
角層の状態によっては、肌がくすんで見えることがあります。角質ケアで肌表面をなめらかに整えることで、明るい印象につながる場合があります。
ただし、くすみには乾燥や色素沈着など複数の要因があるため、角質ケアだけで対処できるとは限りません。
角質ケアに使われるピーリング成分の種類
ピーリング成分には、AHA・BHA・PHAなどがあります。それぞれ性質が異なるため、肌質や肌悩みに合わせて選ぶことが大切です。
ここでは、それぞれの特徴と、酵素やスクラブとの違いを紹介します。
AHA
AHAはα-ヒドロキシ酸の総称で、グリコール酸や乳酸などが代表的な成分です。
肌表面の角層に作用し、ザラつき・ゴワつき・くすみ印象が気になる場合に用いられます。
一方、成分の種類や濃度、pHによってはヒリつきなどの刺激を感じることがあります。グリコール酸など一部のAHAでは紫外線に対する感受性が高まる可能性が指摘されているため、日中は紫外線対策をおこないましょう。
BHA
BHAはβ-ヒドロキシ酸に分類され、スキンケアではサリチル酸が知られています。脂溶性の性質をもち、毛穴詰まりや角栓が気になる肌のケアに用いられる成分です。
ただし、乾燥肌や敏感に傾きやすい肌では刺激を感じることがあるため、肌の状態をみながら少量・低頻度から取り入れましょう。
PHA
PHAはポリヒドロキシ酸の総称で、グルコノラクトンなどが代表的です。AHAと同様に角層に作用する一方、一般的にAHAより刺激が少ないとされています。
また、複数の水酸基をもち、水分を保持しやすい性質があることも特徴です。角質ケアをしながら乾燥にも配慮したい場合に取り入れられています。
酵素・スクラブとの違い
スクラブやゴマージュは、粒子などによって物理的に角層を取り除く方法です。一方、酵素を使ったケアでは、パパインやブロメラインなどのタンパク質分解酵素を利用されます。ただし、スキンケアとしての有効性や安全性を裏付ける臨床研究は限られています。
AHA・BHA・PHAは、酸のはたらきを利用して角層に作用させる化学的な角質ケアであり、これらとは仕組みが異なります。乾燥肌・敏感肌・ニキビ肌では、物理的な角質ケアが刺激になることもあるため、肌状態に合わせて方法を選びましょう。
【肌悩み別】角質ケア・ピーリングの選び方
ピーリング成分は、どれを選んでも同じというわけではありません。
皮脂や毛穴詰まり、乾燥、赤みなど、気になる肌悩みとその日の肌状態を考慮して選ぶことがポイントです。
毛穴・角栓
皮脂が多くベタつきやすいTゾーンでは、脂溶性のBHAが選択肢になります。
一方、毛穴や角栓に加えて乾燥も気になる場合は、AHAより刺激が少ないとされるPHAも選択肢のひとつです。
角栓を無理に押し出したり、はがし取ったりするケアは、皮膚への刺激や炎症につながることがあります。肌の状態に合わせたケアを続けましょう。
ニキビ
炎症がなく、ザラつきや毛穴詰まりが中心の場合は、BHAなどの角質ケアが選択肢になります。BHAの代表的な成分であるサリチル酸は、毛穴詰まりやコメドが気になる肌のケアに用いられ、コメドの改善が期待されます。一方、赤みや膿を伴うニキビがある場合は、自己判断で角質ケアを続けず、皮膚科での治療を優先しましょう。
レチノールや、乾燥・皮むけが起こることのあるニキビ治療薬を使用している場合は、角質ケアとの併用によって刺激を感じやすくなることがあるため注意が必要です。
ザラつき・ゴワつき・くすみ
肌状態が落ち着いていれば、AHA・PHAのどちらも選択肢になります。摩擦が気になる場合は、こすらずに使える洗い流さないタイプを選ぶと続けやすいでしょう。
また、ゴワつきの背景に乾燥がある場合は、角質ケアだけでなく保湿もあわせて見直すことが大切です。
乾燥肌・敏感肌
乾燥肌・敏感肌では、強い物理的な角質ケアが刺激になることがあります。そのため、ピーリングを取り入れる場合は、刺激の少ない製品を選び、少量・低頻度から始めることが大切です。
ピーリング成分だけでなく、保湿成分が配合されているかも確認しておくとよいでしょう。アルコール・香料など、刺激を感じやすい成分の有無も製品を選ぶ目安のひとつです。
化粧水がしみる時期は無理に角質ケアを追加せず、保湿と刺激を避けることを優先してください。
酒さ・赤み
酒さは刺激に敏感になりやすいため、こするケアや刺激の強い角質ケアを避けることが大切です。PHAはAHAより刺激を感じにくい傾向があるとされていますが、酒さや赤みがある場合にPHAを積極的に推奨できるほど十分なエビデンスがあるわけではありません。
赤みやほてりがある時期は自己判断で角質ケアを追加せず、赤みが続く場合や原因がわからない場合は皮膚科で相談しましょう。
ピーリングのやりすぎは逆効果?
角質を取り除けば取り除くほど肌が整うわけではありません。ピーリングの頻度や強さが肌に合っていないと、刺激や乾燥につながることがあります。
ここでは、角質ケアのやりすぎを疑うサインを確認していきましょう。
ヒリヒリする・赤くなる
ピーリングの使用後にヒリつきや赤みが続く場合は、成分の濃度や使用頻度などが肌に合っていない可能性があります。
ヒリつきや赤みが続くときは、いったん使用を控えて肌状態を確認しましょう。
洗顔後につっぱる・乾燥する
洗顔後につっぱり感があるときは、角質ケアや洗顔などによる刺激が肌の乾燥に影響している可能性があります。
角質ケアの頻度だけでなく、洗顔料の洗浄力や洗い方もあわせて見直しましょう。
スキンケアがしみる
化粧水や保湿剤がしみるときは、肌のバリア機能が低下しているなど、刺激を感じやすい状態になっている可能性があります。
このようなときは角質ケアをいったん休み、刺激の少ない保湿剤を使用して、肌が落ち着くのを待ちましょう。
ニキビや肌荒れが増えた
角質ケアのやりすぎや摩擦によって、赤みや肌荒れが生じることがあります。
複数の角質ケアアイテムを同じ日に重ねていないか、使っているもの全体を見直してみてください。
また、肌に傷や炎症があるとき、日焼けしているときは角質ケアを控えましょう。
角質ケア・ピーリングの正しいやり方
角質ケアを取り入れる際は、ピーリング成分だけでなく、使用する量や頻度、その日の肌状態にも注意が必要です。
ここでは、ピーリングを取り入れる際に押さえておきたい5つのポイントを紹介します。
①肌の状態を確認する
赤み・ヒリつき・皮むけ・傷・日焼けがあるときは、ピーリングの使用を控えましょう。
乾燥が強く化粧水がしみる状態でも、角質ケアを追加するのではなく、まずは保湿を優先してください。
②肌質や肌悩みに合ったピーリング成分を選ぶ
皮脂や毛穴詰まりが気になる肌ではBHA、乾燥や刺激が気になる肌では比較的刺激の少ないPHAなど、肌質や肌悩みに合わせて選びましょう。
レチノールや、乾燥・皮むけが起こることのあるニキビ治療薬を使用している場合は、角質ケアとの併用による刺激にも注意が必要です。
③少量・少ない頻度から始める
使い始めは少量を狭い範囲から試し、赤みやかゆみが出ないか確認します。
問題がなければ、製品の使用方法を確認しながら、使用する範囲や頻度を調整しましょう。
複数の角質ケアを同時に始めると、刺激が出た場合にどれが合わなかったのか判断しにくくなります。まずはひとつずつ取り入れることが大切です。
④ピーリング後はしっかり保湿する
ピーリング後は化粧水だけで終えず、乳液やクリームなども使って保湿しましょう。
つっぱり感やヒリつきが出る場合は、保湿だけで対処しようとせず、ピーリングの使用量や頻度もあわせて見直してください。
⑤紫外線対策をおこなう
AHAなど一部のピーリング成分では、使用中に紫外線への感受性が高まる可能性が指摘されています。
使用中は日中の紫外線対策をおこないましょう。
角質が気になる肌にPHAスキンブライトナー
角質ケアを取り入れたいものの、乾燥や刺激も気になる方には、PHAを配合した美容液も選択肢になります。
PHA5%配合の角質ケア美容液
PHAスキンブライトナーは、PHA(グルコノラクトン)を5%配合し、角質ケアをしながら肌を整える美容液です。
ナイアシンアミド、α-アルブチン、アラントインも配合しています。皮膚科専門医が監修・開発しており、内容量は30mLです。
さまざまな肌質に使いやすいシンプルな処方
着色料・香料・シリコン・鉱物油・アルコールを使用しない、5つのフリー処方です。
肌を整えるアラントインも配合し、刺激を感じやすい肌にも使いやすい設計となっています。
まずは肌の一部から少量を試し、肌の状態を確認しながら取り入れましょう。
料金
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製品 |
内容量 |
通常購入 |
定期購入 |
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PHAスキンブライトナー |
30mL |
4,200円(税込) |
3,780円(税込) |
よくある質問
Q.レチノールやニキビ治療薬を使っていてもピーリングできますか?
A.レチノールや一部のニキビ治療薬では、乾燥や皮むけが生じることがあり、ピーリングを併用すると刺激を感じやすくなる場合があります。
処方薬を使用している場合は、自己判断でピーリングを追加したり使用方法を変更したりせず、医師へ相談してください。
Q.角質ケアを続けると肌が薄くなりませんか?
A.適切に使用する限り、ホームケアのピーリングによって肌そのものが薄くなるわけではありません。ホームケアのピーリングは、角層の剥離を促すなど、肌表面の角質に作用する角質ケアです。
ただし、使いすぎると赤み・乾燥・刺激につながることがあります。製品の使用方法を守り、肌状態に合わせて頻度を調整しましょう。
Q.朝と夜、どちらに使うのがよいですか?
A.使用する成分によって異なります。グリコール酸など一部のAHAでは、紫外線に対する感受性が高まる可能性が指摘されています。
PHAスキンブライトナーは1日1〜2回、朝晩のスキンケアとして使用できます。朝に使用する場合は、外出時にSPF30以上の日焼け止めを併用してください。
角質ケアが気になる方に、PHAスキンブライトナー
角質は肌を守るバリアの一部であり、ピーリングはすべての方に必須のスキンケアではありません。
ごわつき・毛穴詰まり・くすみ印象が気になる場合は、肌質と肌状態に合わせて成分を選び、少量・低頻度から始めることが大切です。赤み・ヒリつき・皮むけがあるときは無理におこなわず、保湿を優先しましょう。
PHAスキンブライトナーは、PHAを5%配合した角質ケア美容液です。
肌のザラつきや毛穴詰まりが気になる方は、肌状態に合わせた角質ケアを選ぶ際の参考にしてみてください。
参考文献
[1]日本皮膚科学会「尋常性痤瘡・酒皶治療ガイドライン2023」
https://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/guideline/zasou2023.pdf
記事執筆ドクター
池袋駅前のだ皮膚科 院長
野田 真史
経歴
2007年
東京大学医学部医学科卒業
2009年
東京大学医学部附属病院初期研修修了
2009年
東京大学皮膚科に入局し、東京大学医学部附属病院
2013年
日本皮膚科学会認定皮膚科専門医取得
2014年
東京大学大学院医学系研究科卒業、医学博士
米国ロックフェラー大学 Instructor in Clinical Investigation
兼Associate Attending Physician
ニューヨーク州医師免許を取得
Master in translational science(MSc)取得2016年
東京大学医学部附属病院 皮膚科 助教
2018年
池袋駅前のだ皮膚科開院
資格
東京大学医学部医学科卒業 / 皮膚科専門医(日本皮膚科学会認定)/ 医学博士(東京大学大学院医学系研究科)/ ニューヨーク州医師免許 / ECFMG certificate(アメリカ医師国家試験合格証) / Master in translational science(米国ロックフェラー大学)/ 米国ロックフェラー大学皮膚科