アゼライン酸は赤みに使える?ニキビ・赤ら顔が気になる肌への取り入れ方を解説

「ニキビのあとに赤みが残りやすい」「頬や鼻まわりの赤みが気になる」「赤ら顔っぽいけれど、何を使えばいいかわからない」

このような肌悩みがある方は、アゼライン酸配合のスキンケアを検討してみるのもひとつの方法です。

アゼライン酸は、小麦やライ麦などの穀類にも含まれる成分で、海外ではニキビや酒さ(赤ら顔)の治療に使われてきました。炎症や毛穴詰まり、皮脂分泌に関わる作用が報告されており、赤みやニキビが気になる肌のスキンケア成分としても注目されています。

この記事では、アゼライン酸と赤みの関係や、どんな肌悩みに向いているのかを整理したうえで、日常のスキンケアへの取り入れ方を解説します。赤みのケアを見直したい方は、ぜひ参考にしてみてください。

アゼライン酸は赤みにどう効く成分?

まずは、アゼライン酸がどのような成分で、肌の赤みとどのように関わるのかをみていきましょう。

アゼライン酸が注目される理由

アゼライン酸は、穀類にも含まれる天然由来の成分です。海外ではニキビや酒さ(赤ら顔)の治療薬として長く使用されてきましたが、日本では医薬品としては未承認で、化粧品や医療機関専売品として取り入れることができます。

アゼライン酸には、炎症を抑える作用・アクネ菌への抗菌作用・毛穴詰まりのもとになる角質を整える作用・メラニンの生成に関わる作用など、さまざまな働きが報告されています。[1]日本皮膚科学会のガイドラインでもニキビや酒さに対する選択肢のひとつとして取り上げられており、幅広い肌悩みに向き合える成分として注目されています。[2]

すべての赤みに向くわけではない

「赤み」とひと口にいっても、その原因はさまざまです。アゼライン酸が向いているとされるのは、ニキビに伴う赤み・ポツポツや膿を伴う酒さ(丘疹膿疱型酒さ)・ニキビ跡などの炎症後に残る赤みなどです。

一方、血管が広がること自体が原因の赤み(毛細血管拡張型酒さなど)では、塗るケアだけでは十分な効果が得られにくいとされており、レーザーや光治療が選択肢になることがあります。また、かぶれやアレルギーなど別の原因による赤みでは、それぞれに応じた治療が必要です。

赤みの原因を見極めることが重要

「赤ら顔」の原因は多岐にわたります。一時的なほてり、ニキビや酒さなどの肌トラブル、外的刺激によるかぶれなど、原因によって適切なケアは異なります。スキンケアとして取り入れやすいのは、ニキビに伴う赤みや、軽度の酒さが疑われる赤みです。

一方で、赤みが長く続いている場合や急に悪化した場合、かゆみ・ヒリつき・腫れ・痛みを伴う場合は、まず皮膚科を受診して原因を確認することが大切です。判断に迷うときは、自己判断でケアを始める前に皮膚科医に相談しましょう。

アゼライン酸がおすすめの肌悩み

ここでは、アゼライン酸がとくに向いているとされる肌悩みを紹介します。

ニキビや毛穴詰まりを伴う赤み

アゼライン酸には、毛穴詰まりのもとになる角質を整え、毛穴詰まりを起こしにくい肌状態へ整える働きがあります。アクネ菌への抗菌作用や炎症を抑える作用もあり、白ニキビ・黒ニキビの段階から赤ニキビのケアまで幅広く用いられている成分です。

また、皮脂が気になる肌を整えることで、ニキビができにくい肌状態へサポートする点も特徴のひとつです。

赤ら顔・酒さが気になる肌

酒さにはいくつかのタイプがありますが、アゼライン酸がとくに向いているとされるのは、赤みに加えてポツポツや膿をもった吹き出ものが出るタイプです。アゼライン酸の炎症を抑える働きによって、こうした肌トラブルが落ち着きやすくなるとされており、海外の研究でも赤みや吹き出ものの改善が報告されています。[3]

一方、血管が広がること自体が原因の赤みに対しては、塗るケアだけでは難しい場合があり、レーザーや光治療など別のアプローチが検討されることがあります。

ニキビ跡の赤みや色ムラ

ニキビが治ったあとに残る赤みは「炎症後紅斑」、茶色っぽい色ムラは「炎症後色素沈着」と呼ばれます。どちらもニキビの炎症がきっかけで起こるもので、時間がかかりやすい肌悩みです。

アゼライン酸には、メラニンの生成を抑える作用があるとされており、炎症後の色素沈着(茶色っぽい色ムラ)への作用が期待されています。また、ニキビ跡の赤みなど炎症に伴う赤みのケア目的で取り入れられることがあります。[4]

乾燥やバリア機能低下による赤み

赤みが出やすい肌は、肌のバリア機能が低下していることが少なくありません。バリア機能が弱まると外部からの刺激を受けやすくなり、赤みが繰り返しやすくなります。

アゼライン酸は炎症やニキビへの働きかけが得意な成分ですが、乾燥そのものをケアする成分ではありません。また、使い始めに刺激を伴うこともあるため、セラミドやナイアシンアミドなどバリア機能を補う保湿成分と組み合わせながら、肌状態に合わせて使うことが大切です。

赤みが気になる肌でのアゼライン酸の使い方

アゼライン酸を日常のスキンケアに取り入れるときのポイントをまとめました。

使う順番

基本の順番は、洗顔→化粧水→美容液→乳液またはクリームです。軽いテクスチャのものから順に重ねていくのがポイントです。

治療薬を併用している場合は、医師の指示に従いましょう。

“少量・低頻度”から始める

アゼライン酸は、使い始めにピリピリ感・赤み・かゆみを感じることがあります。慣れるまでは少量・小さな範囲から始め、1日1回、または1日おきの使用がおすすめです。

刺激感は使い続けるうちに徐々に落ち着くことが多いですが、個人差があります。使用前より明らかに赤みやポツポツが増す場合は使用を中止し、皮膚科医にご相談ください。

続ける目安

アゼライン酸はすぐに変化を感じる成分ではなく、数週間〜数か月かけて肌を整えていくタイプの成分です。ニキビでは2〜4週間以降、丘疹・膿疱を伴う酒さの赤みでは12週間程度を目安に、まずは続けてみることが大切です。

また、抗菌薬のように耐性菌が生じにくく、長期的に取り入れやすい点もアゼライン酸のメリットです。体内への吸収が少ないことから、妊娠中・授乳中の方にも使いやすい成分とされています。心配な場合は事前に医師へ相談しましょう。

赤みを悪化させにくいスキンケアの選び方

赤みが気になる肌では、スキンケア製品の選び方も大切です。ここでは、アゼライン酸を取り入れるときに意識したいポイントを紹介します。

敏感肌は低濃度・誘導体から検討する

海外ではアゼライン酸15〜20%の外用製剤が治療に使用されていますが、いきなり高濃度のものを毎日使うと刺激を感じやすいことがあります。まずは濃度を抑えた製品や、アゼライン酸誘導体が配合された製品から始めるのがおすすめです。

アゼライン酸誘導体を配合した製品の中には、アゼライン酸よりも刺激感に配慮して設計されているものもあり、敏感肌の方や初めてアゼライン酸を試す方にも取り入れやすい場合があります。

ナイアシンアミドやセラミドとの組み合わせ

ナイアシンアミドには皮脂バランスを整えたり肌荒れを防いだりする働きがあり、セラミドはバリア機能をサポートする成分として知られています。

アゼライン酸とあわせてこうした保湿成分が配合された製品を選ぶことで、赤みケアと保湿ケアを両立しやすくなります。

フリー処方や使用感の続けやすさ

赤みが気になる肌では、刺激になりやすい成分をできるだけ避けたシンプルな処方の製品が向いています。

アルコールや香料など、自分の肌で刺激になりやすい成分を避けることで、毎日のケアに取り入れやすくなります。

肌の赤みで悩む方におすすめのベーシックケアAZシリーズ

ベーシックケアAZシリーズは、皮膚科専門医である野田真史医師が監修・開発したスキンケアシリーズです。

アゼライン酸を軸に、保湿やバリア機能をサポートする成分を組み合わせ、赤みが気になる肌の毎日のケアに向けて設計しました。

ベーシックケアAZクリアローション(化粧水)

アゼライン酸誘導体*1(3%)とナイアシンアミドを配合したローションタイプです。皮脂が気になる肌にうるおいを与えながら、すこやかな肌に整えます。

みずみずしく軽い使い心地で、スキンケアの最初のステップに取り入れやすいアイテムです。

ベーシックケアAZ(乳液)

アゼライン酸にナイアシンアミドとヒト型セラミド3種(EOP/NP/AP)を配合した乳液タイプの保湿剤です。

うるおいを与えながら肌荒れを防ぎ、なめらかに整えます。べたつかない使用感で、化粧水のあとに重ねて使いやすいです。

ベーシックケアAZクリーム

アゼライン酸を20%配合した高濃度クリームです。繰り返す肌荒れやざらつきが気になる部分のポイントケアに。スキンケアの最後のステップとしてお使いください。

基本のステップは、化粧水→乳液→クリームの順です。肌状態に応じて単品使いや組み合わせを調整できます。

*1 アゼロイルジグリシンK

料金

製品

通常購入

定期購入

ベーシックケアAZ(乳液)

4,400円(税込)

3,960円(税込)

ベーシックケアAZクリアローション(化粧水)

4,400円(税込)

3,960円(税込)

ベーシックケアAZクリーム

3,300円(税込)

2,970円(税込)

 

よくある質問

Q.アゼライン酸を使い始めて赤みが出ました。やめたほうがいいですか?

使い始めにピリピリ感や赤みが出ることがありますが、多くの場合は肌が慣れるまでの一時的な反応のことが多いです。軽度であれば、使用量を減らしたり1日おきに切り替えたりして様子をみてください。

ただし、赤みが強くなる・なかなか引かないといった場合は使用を中止し、医師にご相談ください。

Q.AZシリーズは高濃度ビタミンCやレチノールと一緒に使えますか?

併用は可能ですが、組み合わせによっては刺激を感じることがあります。まずはアゼライン酸製品を単独で使い、肌が慣れてきたら少しずつ併用するのがおすすめです。

刺激が気になる場合は、朝と夜で使い分けたり頻度を調整してみてください。

Q.アゼライン酸が合わない人はいますか?

配合成分に過敏症がある方は使用を避けてください。敏感肌の方や乾燥が強い肌の方は刺激を感じやすいことがあります。

初めての方は、少量・小範囲から頻度を減らしてスタートすると安心です。

赤みが気になる肌に、ベーシックケアAZシリーズ

アゼライン酸はすべての赤みに向く成分ではありませんが、ニキビや酒さに伴う赤み、ニキビ跡に残る赤みなどにアプローチできる成分です。

まずは低濃度・低頻度から取り入れて、肌の様子をみながら続けていくことが大切です。

「赤みの原因がよくわからない」「セルフケアで様子をみてよいのか迷う」という場合は、自己判断せず皮膚科で相談しましょう。

ベーシックケアAZシリーズは、皮膚科専門医が監修・開発した、赤みが気になる肌のためのスキンケアシリーズです。毎日のケアにアゼライン酸を取り入れたい方は、ぜひお試しください。

【参考文献】

[1]https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC11512533/ 

[2]https://www.dermatol.or.jp/dermatol/wp-content/uploads/xoops/files/guideline/zasou2023.pdf

[3]https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/14623704/

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/37550898/

[4]https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC11116308/

野田先生写真

記事執筆ドクター

池袋駅前のだ皮膚科 院長

野田 真史

経歴

  • 2007年

    東京大学医学部医学科卒業

  • 2009年

    東京大学医学部附属病院初期研修修了

  • 2009年

    東京大学皮膚科に入局し、東京大学医学部附属病院

  • 2013年

    日本皮膚科学会認定皮膚科専門医取得

  • 2014年

    東京大学大学院医学系研究科卒業、医学博士
    米国ロックフェラー大学 Instructor in Clinical Investigation
    兼Associate Attending Physician
    ニューヨーク州医師免許を取得
    Master in translational science(MSc)取得

  • 2016年

    東京大学医学部附属病院 皮膚科 助教

  • 2018年

    池袋駅前のだ皮膚科開院

資格

東京大学医学部医学科卒業 / 皮膚科専門医(日本皮膚科学会認定)/ 医学博士(東京大学大学院医学系研究科)/ ニューヨーク州医師免許 / ECFMG certificate(アメリカ医師国家試験合格証) / Master in translational science(米国ロックフェラー大学)/ 米国ロックフェラー大学皮膚科